■絶妙なサイズ感に、必要十分な機能を搭載「motorola edge 40」
モトローラのスマホは、コスパの高さが注目されることが多いのですが、egdeシリーズは、デザインやエクスペリエンス(体験)に注力し、なおかつ手頃な価格を実現しているシリーズです。
今回発表されたmotorola edge 40は、日本の市場を意識して開発されたモデルで、FeliCa(おサイフケータイ)と、IP68の防塵・防水に対応しています。ただし、昨年発売された「motorola g52j」や、今年6月にリリースされた「motorola g53j」のような日本専用モデルではありません。グローバルモデルで、すでに発売されている国での売れ行きも好調とのこと(海外向けモデルはFeliCa非搭載)。
edge 40の最大の特徴は持ちやすさ。6.55インチの有機ELディスプレイは、左右にカーブが施されて、ボディ幅は約71.99mm、最薄部は約7.58mmに抑えられています。手にしっくりと馴染むサイズ感で、片手でも軽快に操作できそうです。
カラバリはイクリプスブラックとルナブルーの2色。イクリプスブラックはヴィーガンレザーでマットな手触り。ルナブルーはアルミを用いて、ソリッドな印象です。全く質感が異なるので、迷うなら実機に触れてから決めることをおすすめします。
プロセッサーは、台湾MediaTek社製の「Dimensity 8020」を採用。最大2.6GHzの高速チップで、RAMは8GB、ストレージは256GBという構成。ディスプレイは144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、ストレスなく、快適に操作できそうです。
背面カメラはメイン(約5000万画素/F1.4)+超広角(1300万画素/F2.2)の2眼で、超広角カメラは120度の画角で撮影でき、マクロ撮影も可能。フロントカメラも約3200万画素/F2.4と高性能。
4400mAhの大容量バッテリーを搭載し、同梱のチャージャーを使えば、68Wの急速充電が可能。さらに、15Wのワイヤレス充電にも対応しています。ステレオスピーカーを内蔵し、「Dolby Atmos」にも対応。今年これまでに発売された5〜6万円台のスマホでは、トップクラスのスペックを備えています。
■どちらも今夏の注目モデルになる予感
motorola razr 40 ultraは、ただコンパクトに折りたためるのが便利なだけではなく、折りたたみ時と開いた時の2WAYの利点を生かした操作性を実現していることが魅力。かといって、操作性にクセはなく、誰でもスムーズに使いこなせそうなので、「そろそろフォルダブルを使ってみたい」と思っている人は選択肢に加えるべきでしょう。
motorola edge 40は、デザイン、機能、操作性のバランスがとれたモデル。カメラの性能は、実際にいろいろなものを撮ってみないと評価できませんが、スペックから判断すると、6万4800円はお買い得。高コスパの全部入りモデルを求める人におすすめします。
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<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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