改正道交法で定められた車両区分「特定小型原付」とは、いわゆる原動機付自転車のうち、車体の大きさや構造が自転車道における他の車両の通行を妨げるおそれがなく、かつ運転について高い技能を要しない車両に該当するもの。ナンバーの取り付けや自賠責保険の加入などが義務付けられる一方、満16歳以上であれば運転免許不要で手軽に公道が走れることから、手軽な移動手段として注目されています。
こうした特定小型原付の条件を満たすものとして登場したのがこの「smacircle S1M」。近距離移動に最適なチョイ乗りモビリティとして開発された電動バイク「smacircle」をベースに、特定小型原付の保安基準に対応できるよう改良された新モデルです。
バッテリー容量は5.8Ahで充電所要時間は約3.5時間、満充電の状態からの航続可能距離は17~20km。特定小型原付としての基準を満たすべく、出せる速度は19km/hまでに制限されています。パワーが必要な坂道も最大登坂角度12%まで対応できるので、アップダウンの多い都内での走行も問題なさそう。
基本的な構造は「smacircle」に準じたもの。手軽に見える電動キックボードも、じつは本体重量20〜30kg前後と結構な重さがあるのですが、この「smacircle S1M」ではフレーム素材に東レのドライカーボン・T700を用いることで12kgまで軽量化。
折りたためば幅290×高さ570×厚さ200mmまでコンパクトになるから、移動や保管もラクラク。まるでメガネのようなメインフレームのルックスも、前後輪が内側に折り込まて収納されるというギミックもユニークです。
ただし、歩道走行可能な6kmモードはあえて非搭載となっているため、歩道走行はNG。公道走行は車道や自転車通行帯、自転車道などに限られます。
とはいえ、車道や自転車通行帯、自転車道のみでの利用、あるいはもっぱら私有地内での移動に利用するということであれば問題ないし、なんといってもこのサイズと軽さは大きな魅力です。使うのは車道走行のみと決めているユーザーなら、こんな選択肢もありかもしれません。
>> 「smacircle」
<文/&GP>
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