最新モデル「AQUOS4K NEXT」は、4Kテレビなのに8K相当の映像を映し出せるという。まだ4Kのコンテンツだって多くないのに、8Kって意味あるの!? という方々も心配ご無用。4Kコンテンツはもちろん、地上デジタル放送やBDソフトなどのフルハイビジョン・コンテンツまで、8Kにアップコンバート。4Kよりも高精細な、8K相当の映像に変換してしまうという機能を、同時に搭載しているのだ。
4Kテレビで、8K相当の表現力を備える
アクオスの従来モデルにも採用されていた「4原色技術」。この技術を応用して、「AQUOS4K NEXT」は、8K相当の表現力を可能にした。
一般的なテレビでは、1ピクセル(1色)を作るのに「赤/青/緑」の3原色を使う。この3原色では、まだ表現しきれない色域があると考えたアクオスは、「赤/青/緑」に「黄色」を加えて、1ピクセルを構成しているのだ。
さらに1ピクセルの中にある4つ(=4色)のサブピクセルを上下で分割。1ピクセルで、4つの表現(輝度ピーク)を作り出せるそうだ。
つまり、4Kパネルの画素(ピクセル)数=3,840×2,160を
↓
「4原色技術」+「サブピクセルを上下に分割して駆動」
↓
1ピクセルで4つの表現
↓(つまり)
3,840×2,160×4
↓
=7,680×4,320相当(8K)になる、という仕組みだ。
8Kの映像を映すには、当然、8Kコンテンツが必要になる。「AQUOS4K NEXT」がスゴいのは、いつも見ている地デジ番組やBDソフトまでを、一気に8Kクオリティにまで高めてしまう点。
映像の種類に合わせて、最大16倍の情報量を持つ映像を作りだすため、臨場感や精細感がググっと高まるのだ。
映像技術を総動員!正真正銘のフラッグシップ
ここまで説明したのは、映像表現の緻密さや精細さに関しての技術。その他にも、フラッグシップと呼ぶにふさわしい技術が、ふんだんに盛り込まれている。
例えば、再現できる色域を従来比で約1.4倍拡げた「高演色リッチカラーテクノロジー」。さらに直下型のLEDバックライトをエリア駆動させることで、コントラストを高めている。またディスプレイの反射を抑えつつ、豊かな発色と自然な黒表現を可能にする「N-Blackパネル」を搭載……。
最先端の技術とアイデアを惜しみなく盛り込んだことで、高精細で広色域、高コントラストな映像を実現。映像のリアリティが格段にグレードアップしていた。アクオスの最新かつフラッグシップモデルは、テレビの“NEXT”な映像美を実現していると、断言できるものだった。
AQUOS4K NEXT
LC-80XU30
予想実勢価格:168万円前後(税抜)
7月10日発売予定
4Kの“NEXT”な形が分かるWebサイト
http://www.sharp.co.jp/aquos/
(文/河原塚英信・写真/田口陽介)
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