ラインナップは洗濯物の取り出しやすさを追求した容量8kgの縦型洗濯機「NA-JFA801」(7月15日発売予定、予想実勢価格18万円)、庫内容量26Lながら2段同時調理も可能なスチームオーブンレンジ「NE-JBS652」(7月1日発売予定、同8万5000円)、コンパクトさと味、デザイン性を追求した圧力IH炊飯器「可変圧力おどり炊き SR-JX055」(9月20日発売予定、同7万円)の3モデルをそろえる。
Jコンセプトは「日本のものづくり」を志向した「Japan」の「J」、「上質のJ」をキーワードに開発したシリーズで、50代、60代の“目利き世代”をターゲットにしている。子どもが巣立ってふたりの生活を始めたばかりのシニア世代夫婦などを対象に、「小型だけど高性能」「シンプルかつわかりやすいデザインで使い勝手が良い」といった方向性のものづくりをしている。
縦型洗濯機の「NA-JFA801」は毛布も洗える容量8kgで、目利き世代の8割が「不要」と答えた乾燥機能は省いている。ターゲットユーザーに想定した身長152cmの女性が洗濯物を出し入れしやすいように、投入口の広さや底の高さ、手前の高さなどを徹底的に見直した。
昨年モデルから採用している、操作部を洗濯槽の後方に配置した「すっきりフロント」もブラッシュアップ。さらに見やすくて押しやすい大画面「ホワイトタッチ液晶」を搭載した。よく使われる「おまかせ」「毛布」「おうちクリーニング」の洗濯ボタンを独立して配置するほか、自分好みの洗濯コースを記憶できる「わたし流」ボタンも備えている。
スチームオーブンレンジの「NE-JBS652」は、コンパクトでも高性能なモデルが欲しいというシニア層のニーズに着目したモデルだ。庫内容量26Lとコンパクトながら、上段でグリル調理、下段でレンジ調理を同時に行う「合わせ技セット」機能を搭載。
加熱エリアを手前半分に絞って効率的に調理する「エリア加熱」なども併せて、時短調理が可能になっている。目利き世代向けに和食メニューを50種類用意しているのも大きな特徴のひとつだ。
「可変圧力おどり炊き SR-JX055」は3合炊きのコンパクトな圧力IH炊飯器で、最近各メーカーが力を入れている「プレミアムコンパクト炊飯器」にようやくキャッチアップしたモデルと言える。加圧・減圧を繰り返してお米を激しく対流させる「可変圧力おどり炊き」を搭載しており、もちもちとした食感で甘みのあるお米を楽しめる。「ふつう」「やわらか」「かため」「もちもち」の4つの食感から選べる「銀シャリ炊き分け」機能も備えている。
担当者によると、14年秋に登場したJコンセプトモデルは狙い通り目利き世代に好評になっているという。ひたすら高機能・多機能を追求するのではなく、ユーザーに必要なもの、不要なものを徹底的に吟味しながら細かいニーズに応えていく姿勢が受けているようだ。「絞り込んだ機能」「使いやすい操作性」「シンプルなデザイン」はシニア層だけでなく、20代、30代の若い層にも通用する。興味のある方は、一度家電量販店などでその“こだわり”をチェックしてみるといいだろう。
(文/安蔵靖志)
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