“マジェテック・ビックタートル”とは、1918年〜1992年に存在していた連邦国家・チェコスロバキア共和国の航空部隊で使われていたパイロットウォッチ。陸に囲まれた地形から同国軍は陸軍と陸軍航空部により構成されており、同国航空部隊は当時高度に発展していたといわれています。そんな彼らの手元で活躍していたのが、後年“マジェテック”の愛称で呼ばれることになる軍用時計の数々です。
“マジェテック”とは個別の時計を指した呼称ではなく、もともとはケースバックに施された“MAJETEK VOJENSKÉ SPRAVY(チェコスロバキア軍の所有品)”の刻印に由来するもの。ロンジン、エテルナ、レマニアの3社によって1935年から1945年にかけて製造されたこれら一連のパイロットウォッチは、いずれのモデルも軍用時計愛好家の間では、特にその優れた装飾性で根強い人気を集めています。
今回の復刻モデルでは、1935年製作のロンジン製第一世代モデル(通称”ビックタートル”)と、同年に製作のエテルナ製モデルをお手本としてピックアップ。
「ビックタートル スモールセコンド」(2万2400円〜 8月18日現在)は、オリジナルモデルに忠実に、6時位置にスモールセコンドをバランスよく配置したモデル。愛称“ビックタートル”の由来ともなった大きめサイズのクッションケースが最大の特徴ですが、風防周りに備えたコインベゼルやコブラ針など、当時同国軍に配給していたマジェテックの中でも際立って装飾性の高い意匠を備えています。
一方「ビックタートル 3ハンズ」(1万8750円〜 8月18日現在)では、ロンジンモデルに続いて登場したエテルナモデルのダイヤルデザインをオマージュ。センターセコンドを採用したすっきりとシンプルな3針デザインで、日常使いもしやすいモデルです。
いずれのモデルも起点時刻を設定するトライアングルインジケーターを備えた双方向回転ベゼルを搭載、またセピアカラーを採用した蓄光素材もヴィンテージらしいムードを高めます。
「どちらか一方なんて選べない…」と迷うあなたのために、「スモールセコンド」と「3ハンズ」を1本ずつセットにしたセット割(3万6000円)も用意。
またストラップはワイルドなイメージのクレイジーホースレザーを使ったバンドと、軽やかに身につけられるカーキのNATOストラップから、好みのタイプを選んでオーダーできるようになっていますが、NATOストラップはオプション(5000円)としても用意されているので、本革ベルト付きのウォッチ本体と一緒に揃えておけば気分に合わせて使い分ける楽しみも。
本格ミリタリーウォッチと聞くと門外漢には少し敷居が高く感じますが、100年近い歳月を超えても色褪せない機能美は、軍モノ好きでなくともやはり魅力的に映るはず。均整のとれた美しさを、ぜひ手元で体感してみては。
>> Makuake
<文/&GP>
【関連記事】
◆えっこのゴリゴリなミリタリーウォッチが「Apple Watch」なの?
◆米海軍特殊部隊採用のミリタリーウォッチに重厚感溢れる新作が登場!
◆オールブラックに赤針がイケてる!米国発のミリタリーウォッチをジャーナルが別注!
- 1
- 2