Appleが「iPhone 15」シリーズを発表しました。噂通りUSB Type-Cが採用されたこともあり、ついコネクタ周りの仕様に視線がいきがちですが、実はディスプレイやカメラなどにも重要なアップデートがありました。
本稿では、数年ぶりにiPhoneの機種変更を考えている人に向けて、従来モデルとの差を踏まえながら「iPhone 15」の特徴についてチェックできるように、情報を整理しました。
■Dynamic Islandの新搭載と、直射日光下での視認性改善
まず、iPhone 15/15 Plusのディスプレイについては、上部のノッチが無くなり、Dynamic Islandが採用されました。これは、横長のパンチホール型のインカメラに、UIが連動して表示されるというデザイン。iPhone 14シリーズでは、上位の「iPhone 14 Pro/Pro Max」にのみ搭載されていましたが、iPhone 15ではスタンダードモデルにも同仕様が降りてきました。
Dynamic Islandは特に必須の機能というわけではありませんが、新しい体験に興味がある人にとっては、買い換えのモチベーションに繋がるかもしれません。
また、ディスプレイの輝度も向上しています。iPhone 15/15 Plusでは、標準時の最大輝度が1000ニト、ピーク輝度がHDRコンテンツ視聴時で1600ニト、屋外で2000ニトまで上がりました。これは上位のProシリーズと同等です。一方で、Proシリーズとの差としては、常時表示や120Hz駆動に対応していないことが残っています。
特に、iPhone 11や12を使っている人は、標準輝度が最大でも625ニトしかありません。屋外の直射日光下では画面表示が見づらい状況に陥りがちです。iPhone 15に機種変更すると、屋外の最大輝度が一気に3倍以上の2000ニトまで上がるため、視認性は大きく改善されることが期待できます。ちなみに、iPhone 13〜14でも標準時の最大輝度は800ニトですので、iPhone 15に機種変更すると屋外での最大輝度が2.5倍になります。
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