今回発売となる「EAH-AZ40M2」は、2021年の秋に登場したコンパクトサイズの「EAH-AZ40」の後継機。現在人気のハイエンドモデル「EAH-AZ80」や「EAH-AZ60M2」と比べると、エントリーモデルに位置する完全ワイヤレスイヤホンです。
エントリーモデルといってもあなどることなかれ。“3台マルチポイント接続”以外にも、ハイエンドモデル譲りの音響技術を採用するなど、音質にもこだわりあり。ドライバー、Bluetoothコーデック、ダイレクトモードの3つが、音質の決め手となっています。
ドライバーは、PEEK振動板を採用した直径6mmのダイナミックドライバーを搭載。そのドライバーの後方には、空気の流れを細かく制御し、低音域やボーカル帯域を強調するアコースティックコントロールチャンバーを、前方には5kHz以上の高音域の周波数特性の乱れを抑えて自然な高音を再現するハーモナイザーを搭載し、クリアかつ、低音域から高音域までバランスのとれた音質が特徴といえます。
BluetoothコーデックはSBC、AACに加えて、最大96 kHz/24 bitのハイレゾ音質の伝送も可能なLDACをサポート。さらに、サウンドモードがオフのフラットな状態で、音声信号がイコライザー回路を通過する際の動きをシンプルにし、音質劣化を低減する“ダイレクトモード”も搭載。原音に忠実なサウンドを再生します。なお、音質については専用アプリの「Technics Audio Connect」でイコライザーを操作して、自分好みのサウンドに調整することも可能です。
先代の「EAH-AZ40」にはなかったノイズキャンセリング機能やアンビエント(外音取り込み)機能も搭載。ノイズキャンセリング機能では、イヤホン外側のマイクによるフィードフォワード方式によって、周囲のノイズをしっかり低減。
アンビエント機能では、周囲の音を取り込むトランスペアレントモード以外に、音楽を一時停止して周囲の声やアナウンスなど人の声を拾いあげるアテンションモードを搭載しており、シーンによって使い分けることができます。
通話機能に関しては、2つのマイクで収音した中から、話し声のみを検知してノイズを抑える“ビームフォーミング技術”によって、相手にクリアな声を届けることが可能。タッチ操作でマイクのミュートもできるため、オンライン会議などビジネス用途での活用もバッチリです。
その他のスペックとしては、最大10台までの登録したデバイスと自動的に接続ができる“マルチペアリング”や、IPX4相当の防滴性能を搭載。連続再生時間(ノイキャンON、AAC)は、イヤホン単体だと最大約5.5時間で、充電ケース併用で最大約18時間。15分の充電で約60分の再生ができる急速充電にも対応しています。
イヤホン、充電ケースともにコンパクト設計で、高級感のあるデザインを採用。カラーは定番のブラックとシルバーのほかに、肌なじみがよく、エレガントなローズゴールドを加えた3色をラインナップしています。
1万円台で買えるモデルとしては最有力候補になりそうな、テクニクスの新作完全ワイヤレスイヤホン。コスパの高いモデルを探していた人や、複数のデバイスで完全ワイヤレスイヤホンを使う人、またコンパクトモデルなので耳の小さい人も要チェックです。
<文/&GP>
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