ホームポジションから手を移動させることなくスピーディーにタイピングできる合理的なキー配列と、狭いスペースにも置けるコンパクトなサイズ、そして長時間使っても疲れにくいキーの傾斜“シリンドリカルステップスカルプチャ構造”などを継承しつつ、操作性が大幅にアップしたHHKBの新モデル。
大きく変わったのは、キーボードのほぼ中央に配置されたポインティングスティックの存在。これにより、カーソルを動かすなどのマウス操作が可能です。スペースキーの手前には、左、中、右の3つのマウスキーも搭載。別途マウスを用意せずとも、自由に操作できるようになりました。
キーボードの左右の側面と、前面の左側と右側の計4カ所には、ジェスチャーパッドを搭載。画面スクロールやウィンドウ切り替えなどの操作を、パッドをなぞるだけで直感的に行えるようになったのも、新モデルならではの特徴です。各パッドの操作は変更可能。誤操作を避けたい時は機能をオフにもできます。
今までHHKBで使われていた静電容量無接点スイッチがメカニカルスイッチになったのも大きな変更点。デフォルトでは、今まで通りの押下圧45gを維持したHHKBオリジナルのリニアタイプ静音メカニカルスイッチが装着されていますが、ハンダ付けの必要がないホットスワップ方式を採用しているので、工具ひとつで互換性のあるキースイッチへ交換可能です。
なお、通常プロファイルのMXスタイルの3ピンおよび5ピンメカニカルスイッチ(Cherry、Gateron、Kailh社製)と互換性がありますが、ポインティングスティック周辺の「G」「B」「H」のキーは、スティック部分に干渉する可能性があるため、スイッチの形状に注意する必要があります(キーキャップの3Dデータは2024年3月頃に公開予定)。
キー配列のカスタマイズをするキーマップ変更ツールでは、すべてのキーをカスタマイズでき、複数のキーを押さなくてはいけないショートカットをひとつのキーに割り当てることも可能。カスタマイズしたプロファイルは4つまで本体に保存できるので、エクセル作業用やイラレ作業用など、用途やデバイスごとにプロファイルを切り替えることもできます。
その他の基本的なスペックを紹介すると、本体サイズはW308×D132×H41mmで、重さは840g。接続はBluetooth接続と、USB Type-Cによる有線接続が可能で、Bluetooth接続の場合は単3乾電池×4本(付属)で駆動。サポートOSは、Windows 10(64bit)以降、macOS 11以降、Android 9以降、iOS 13.7以降、iPadOS 13.0以降となっています。
キーボードの種類は、日本語配列と英語配列の2種類。いずれもカラーは墨の1色。オプションとして、「HHKB Studioキートップセット(墨)日本語配列」(7590円)、「HHKB Studioキートップセット(墨)英語配列」(6600円)、「HHKB用 キーボードルーフ」(4730円)、「HHKB用 キーボードポッド2」(5940円)、「HHKB Studio専用 タイピングベッド」(4950円)なども用意されています。
マウス不要で新幹線やカフェなどの狭いスペースでも気軽に作業を行える「HHKB Studio」。実際に触れてみたい方は、東京有楽町にある「b8ta Tokyo - Yurakucho(設置期間は2024年1月25日まで)」をはじめ、各地にあるタッチ&トライスポットへ足を運んでみてはいかがでしょうか。「ゲオあれこれレンタル」で事前にレンタル(9泊10日で5480円)してから購入してもいいかもしれません。
<文/&GP>
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