世界初、ポタ電に「固体電池」を搭載!って結局何がすごいの?

一般的なポータブル電源で使われているリチウムイオンバッテリーは、ざっくりいえばリチウムイオンが電解液を介して正極・負極間を移動することで発電するという仕組み。高い電圧を生み出せるのは大きなメリットですが、反面、引火性が高く使用環境や取り扱いによっては危険を伴うことや、充放電の繰り返しによる摩耗が激しく寿命が短い、といったデメリットも。最近ではより高寿命で安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源も登場していますが、こちらはエネルギー密度が低く、どうしても本体サイズが大きくなってしまうという欠点がありました。

そこに登場したのが「固体電池ポータブル電源」という選択肢。物理的な破損や、高温環境下においても発火や爆発の危険が圧倒的に低く、小さな空間で多くのエネルギーを蓄えられるため、本体の小型軽量化も可能。さらに充電速度も大幅に短縮できるといったメリットも併せ持ちます。

またバッテリー寿命に関しては、充放電を繰り返しても初期容量の80%以上を維持できる回数の目安が約4000回以上。これは業界平均500回のなんと8倍に相当するもの! 使用や経年による劣化を気にすることなく、長く使用できるのはやっぱり頼もしい。

ラインナップは容量別に3種類を展開。

「B300 SST」(4万9900円)…容量241Wh、AC出力定格300W/最大450Wh
「B2000 SST」(24万9900円)…容量1326Wh、AC出力定格2000W/最大3000Wh
「B3300 SST」(49万9900円)…容量2611Wh、AC出力定格3300W/最大5000Wh

自家用で使うなら最も容量の小さな「B300 SST」が現実的。スマートフォンの満充電が最大で約17回、小型冷蔵庫が6時間使用可能できるなど実用性は十分。特に防災備品としての用途を重視している人にとっては、安全性と長寿命が確保できる新しい選択肢の登場は大いに歓迎したいところ。今後の展開も含めて期待大です!

>> ヨシノパワージャパン

<文/&GP>

 

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