長期間、愛着を持つことのできる製品の特徴は、自分好みの状態に育てていけたり、経年変化を楽しめるものだったりします。例えば万年筆は永く使い続けることで、ペン先が自分の書き癖に合うように育っていきますし、使い込むごとに色の深みやツヤが増していく革製品も愛着が生まれてくるものです。もっと広く考えれば、思い思いのステッカーを貼ってカスタマイズしていくノートPCやスーツケースなどもそうかもしれません。
この「ネコゴム」には、消しゴムとして使用しながら、自分好みの形状に育てていくことで、最後まで愛着を持って使い続けられるというコンセプトが落とし込まれています。液体にも例えられるほどさまざまな形状に変化する猫の身体的特徴を、消しゴムで表現できるというある意味画期的な文具です(今回は犬もいますが)。パッケージから取り出した状態は直方体になっており、消し方を工夫することで、丸みを帯びた体にしたり、耳を出してみるということもできます。
実際に第27回文房具アイデアコンテストで受賞した際も「消しゴムを、消費するモノから創造するモノへと価値を変えた画期的なアイデア」と評価されて一般部門の優秀賞を受賞しています。
なお、サンスター文具は創業者の命日である6月1日を「アイデアの日」と制定していることから、コンテストで商品化された文具は「ロクイチブング」と名づけています。この「ロクイチブング」シリーズとして、はみ出さずに貼れる「線ふせん」、枕にもなるペンケース「NEMUMI」など、ネコゴム以外にも多くのアイデア文具が商品化されています。
使い方を工夫することで別の楽しみ方もプラスしたネコゴム。昔の仏師が木から仏像を掘り出したように、消しゴムからハチワレ柄の猫や柴犬を生み出してみませんか? 「ネコゴム ハチワレ」「シバゴム」ともに1月下旬発売予定です。
>> サンスター文具
<文/&GP>
【関連記事】
◆何度も書かなきゃいけない住所はスタンプ型の一行印でラクしちゃおう
◆リングノートなのにリングを開ける。だからルーズリーフみたいに使えます
◆デジタルガジェットと組み合わせて真価を発揮するアナログ文具「ウトカ」のコンセプトが興味深い!
- 1
- 2