第1号機発売から今年で60周年となるキヤノンの電卓。
世界初となるテンキー式電子計算機「キヤノーラ130」が発売された1964年は、東京オリンピックが開催された年で、総務省統計局が2013年に発表した統計指標によると、1964年当時の年収は41万400円。「キヤノーラ130」の当時の販売価格は39万5000円であったことを考えると、非常に高価だったことが分かります。
1976年にはLCDを採用したポケットタイプの「LC-1」を発売。そして1981年に発売されたフルソーラー電卓「LS-1」は世界初の生活防水構造を採用。2002年にはPC周辺機器として販売チャンネルを大きく拡げた、PCに接続してテンキーとしても使用できるミニ電卓タイプの「LS-120TKシリーズ」と、手帳タイプの「LS-12TKシリーズ」を発売しています。
2006年にはキヤノン製コピー機の廃材を再利用した、環境配慮型の12桁大型卓上電卓「TS-1200TG」など5機種。2008年には国内の電卓市場では初めてとなる、折りたたみ式のボディに電卓、テンキー、マウスの3つの機能を搭載した「LS-100TKM」シリーズが登場するなど、60年という長い歴史の中、時代に即した画期的な機能や取り組みで、今日に至るまでキヤノンの電卓は進化し続けています。
今回、新たに登場する3モデルは、オフィスや店舗の会計など実務利用に適したデスクトップサイズの12桁卓上電卓。
3モデルとも文字が大きく見やすい特大画面のディスプレイを搭載。また「HS-1220TUB」は心地よいクリック感が特徴で、端の部分を押しても垂直にキー入力ができる快速入力傾斜キーになっていて、早打ちでも打ち間違えを最小限に抑制してくれます。
原材料にはトウモロコシなど植物資源を原料にして作られるバイオマスプラスチックと、廃棄されたプラスチックを原料とした再生プラスチックを採用し、公益財団法人日本環境協会が定める「エコマーク」、一般社団法人日本有機資源協会が定める「バイオマスマーク」の認定を取得しているほか、環境省が定めるグリーン購入法にも適合しています。
電卓を通じ、エシカル消費の促進や環境に配慮した製品を提供することで、持続可能な社会の実現に貢献するキヤノンの電卓。キヤノングループが掲げる企業理念「共生」のもと、これからも進化し続けるキヤノンの電卓、要チェックです。
>> キヤノン「電卓」
<文/&GP>
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