Spotifyは世界の60の国と地域でサービスを展開する、スウェーデン・ストックホルム発の音楽ストリーミングサービスです。
アクティブユーザー数は世界に1億人以上おり、日本で視聴できる楽曲数は4000万曲以上。1日あたりに追加される楽曲数は2万曲以上といわれ、プレイリストの数は20億本以上を誇ります。
ほかの音楽ストリーミングサービスと大きく異なるのは、広告付きの「Spotify free」、つまり広告が流れるものの無料で利用できるプランを用意している点です。
パソコンやタブレットで利用する場合、すべての曲を好きな順番で聴けるオンデマンド機能は利用できますが、利用時間は30日ごとに15時間の制限があります。スマホの場合はオンデマンド再生が使えず「シャッフルプレイ」のみ。曲をスキップできる回数も制限されています。
デバイスや利用時間に関係なくオンデマンド再生を利用したり、320kbpsの高音質での視聴、オフライン再生をしたりするには、月額980円の「Spotify Premium」に加入しなければなりません。
プレミアムプランの支払い方法は、クレジットカード、キャリア決済、コンビニエンスストア店頭、オンラインバンクなど。これならクレジットカードを持っていない人でも利用できますね。ちなみに「Spotify Premium」は30日間は無料で利用できます。
■プレイリストによるレコメンド機能が充実
日本でのサービス展開にあたり、多くの日本のレーベルが参加するほか、多彩なプレイリストを用意したそうです。
ユーザーの視聴履歴に応じて作成されるプレイリスト「Discover Weekly」や、フォーロしているアーティストやアーティスト情報に基いて作成される新曲のプレイリスト「Release Rader」は、Spotifyのなかでも重要な機能といえます。
海外のプレイリストだけでなく、東京のSpotifyの音楽エキスパートが作成した「トウキョウ・スーパー・ヒッツ」や、「Best of J-ROCK」などのプレイリストも用意されています。特定の好きな楽曲を聴くというよりは、いろんな楽曲に出会うための仕掛けが充実している印象ですね。
■モバイル機器での「歌詞機能」を世界に先駆けて日本で導入
日本ならではの “カラオケ文化” を意識し、楽曲の歌詞を表示する「歌詞機能」が新たに導入されます。Spotify自体はグルーバルなサービスですが、これは日本にローカライズされた仕様だといえるのではないでしょうか。
iOS、Androidアプリが提供され、スマホやタブレットで利用できるほか、パソコンのウェブブラウザからも再生可能です。さらに、プレイステーションと連携する「PlayStation Music」も展開し、PlayStation 4 / 3 でも利用できます。
ほかにも、「Spotify Connect」に対応したスピーカーやカーオーディオへの出力にも対応。すでに80種類のハードウェアが展開されているそうです。
発表会には、Spotifyのダニエル・エクCEOをはじめ、スポティファイジャパンのハネス・グレー代表取締や、アマゾンジャパンでKindle事業本部長を務めスポティファイジャパンの社長に就任した玉木一郎氏が登壇。
4年前から日本でのサービス展開の準備をしてきたというSpotify JAPANの代表取締役ハネス・グレー氏は「私たちはテクノロジー企業ではない。テクノロジーを利用する音楽企業だ」と話し、音楽ファンならでは目線で作られたサービスであることをアピールしていました。
Spotifyの日本でのサービス開始により、ようやく主要な定額制音楽ストリーミングサービスが出揃った印象です。現在はエントリー制となっており、公式サイトで申し込みをして、招待が送付された後に登録が行えます。気になる人は急いで申し込んでみてくださいね!
Spotify >> https://www.spotify.com/jp/invite/
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(文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。
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