■約3万円で買える万人向けモデル「nubia Ivy」
nubia Ivyは、いい意味でフツーのスマホ。多くの人が求める機能が揃っていて、画面もほどよく大きく見やすい。そんな端末です。
プロセッサーはMediaTek Dimensity 700(最大2.2GHz)。メモリはRAMが6GB、ROMが128G。なので、ハイエンドではなくミッドレンジの仕様です。nubiaブランドの中では下位に位置づけられるモデルですが、大きなアドバンテージがあります。安いんです。メーカー希望小売価格は3万1880円と発表されています。
約6.6インチの液晶ディスプレイを搭載し、解像度は2408×1080ドット。格安モデルながら、最大90Hzの高リフレッシュレートに対応しています。
背面パネルはサラサラしたマットな手触りながら、キラキラと光るラメを散りばめたような美しい仕上がり。ふたつの円が並ぶカメラ部には、上にメイン(約5000万画素)、下に深度(約200万画素)とマクロ(約200万画素)のカメラが搭載されています。
生体認証は指紋と顔のどちらにも対応。おサイフケータイが使えて、防水(IPX5・IPX7)、防塵(IP6X)。簡単に操作できる「シンプルモード」に切り替えることもでき、知らない人からかかってきた電話に「通話を録音する」といったアナウンスを流し、実際に録音できる「迷惑電話対策」機能も備えています。高齢の親に持たせるスマホとしても適していそうです。
実は、nubia Ivyをベースにしたモデルも、すでにワイモバイルから発売済み。「Libero 5G IV」というモデルで、カラバリや背面デザインが異なり、RAMはLibero 5G IVが4GBなのに対して、nubia Ivyは6GBに増強されています。ワイモバイルのユーザーは、両モデルを比べて選ぶことをおすすめします。
■今後日本で発売されるスマホにも期待!
nubiaはハイエンドを標榜するブランドでありながら、今回発表されたのはミッドレンジとミッドハイのみ。筆者もそうですが、やや物足りなく感じた人がいるかもしれません。しかし、ZTEジャパンによると「nubiaというブランドを知っていただくために、まずは気軽に購入していただける価格帯の機種を投入した」とのこと。今後、よりハイスペックな機種の日本発売も検討しているそうなので、期待しましょう。
>> nubia
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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