作中におけるドワーフは鉱物への造詣が深く、鍛冶が得意な者が多いという設定になっており、そのドワーフであるセンシは劇中で包丁や鍋などの調理器具を自らの手で造り出すシーンが描かれています。
このストーリーと高い技術を培ってきた新潟・燕三条の金物職人の歴史を融合させることで、再現された“センシの調理器具”はクオリティの高さに加えて原作ファン納得の抜群の説得力を備えているのが特徴であり、また大きな魅力にもなっています。
「ダンジョン飯 『イズガンダのセンシ』の包丁」(2万2000円)は、センシが作中で使用している包丁を新潟県三条市で70年以上の歴史を持つ鍛冶屋・包丁工房タダフサが再現した逸品です。
アニメ設定画を参考に包丁を形作り、刃の形状は大根のかつらむきや野菜のスライスといった、主に和食用に使われる薄刃包丁をベースに調整。通常は片刃のものを両刃の特別仕様に仕上げたことで、肉や野菜など一般的な家庭での調理に最適な一本となっています。また、材質のステンレスに黒染めをすることで、設定画に忠実な風合いを持たせたこだわりの仕様も嬉しいポイントといえるでしょう。
刀身は硬さと粘りを併せ持つ日立SLD鋼を芯材に、地金(側材)は13クロームステンレス鋼を採用。長期間に渡って鋭い切れ味を維持し、錆びにくさによりメンテナンスのしやすさを両立。刃の表面に微細な凹凸の梨地加工を施したことで細かい食材が貼り付きにくく、高級感のある佇まいも演出します。また、包丁の平部分には原作者の九井諒子氏による直筆のイラスト(センシが被っている兜)を刻印。コラボアイテムならではの、ファンにとっては非常に嬉しい意匠が施されています。
柄は木材のエンジュを使用し、形状は設定画の包丁木柄に合わせた楕円の小判型と、こちらもこだわりの意匠となっています。サイズは全長が約310mmで、刃渡りは約170mm。重さは約152gです。包丁の外箱は『ダンジョン飯』をイメージしたデザインを採用(新潟・三条の企業が作成)。パッケージの表面は劇中で死闘を繰り広げたレッドドラゴンを彷彿とさせる、鱗のようなエンボス加工が施された貼り紙を使用しています。
鍋は「ダンジョン飯『イズガンダのセンシ』の両手鍋」(4730円)と「ダンジョン飯『イズガンダのセンシ』のフライパン」(4400円)の2種類で、どちらもセンシが作中での調理時に使っている両手鍋とフライパンを再現しています。新潟県燕市で100年以上(大正8年創業)に渡って金属加工業を営んでいるプロ御用達の老舗メーカー・サミット工業が製造し、メイン素材は作中のアダマント製から鉄製に変更。熱伝導がよく、高温調理で炒め物を手早くシャキッと、またチャーハンもパラパラに仕上げられます。
丈夫で傷がつきにくく、手入れを欠かさず行うことで長く使えるなど、鉄製ならではの特性を備えています。「両手鍋」は直径30cmで、底部の厚さは1.2mm。底が丸い形状のため、IHでの調理は非対応。「フライパン」は直径20cmで深さは約3.85cm。こちらは平らな底部でIHでの調理に対応します。また、「両手鍋」は左右の持ち手付近、「フライパン」は柄の部分に、九井氏直筆による「センシの兜」のイラストが刻印されます。
その他の『ダンジョン飯』コラボアイテムは、燕三条産の金属製調理器具3種類と、海外製の木製品7種類がラインナップ。それぞれに『ダンジョン飯』のロゴやキャラクターが刻印されるなど、高い実用性だけでなくコレクターアイテムとしての要素も備えた仕上がりとなっています。
▼燕三条産の金属製調理器具
・「オールステンレスターナー 黒酸化発色(ライオス)」(2860円)
・「オールステンレスお玉 黒酸化発色(マルシル)」(2860円)
・「チルチャックのミミック専用ピック(カニフォーク)」(1100円)
▼海外製の木製品
・「ウッドプレート20cm(ライオスパーティー)」(2530円)
・「菜箸(チルチャット)」(1100円)
・「ウッドボウル(ゼンシ)」(2420円)
・「白木スプーン&フォークセット(チルチャック)」(1980円)
・「クロス鍋敷き(ライオス)」(1650円)
・「ブナターナー30cm(マルシル)」(1320円)
・「カッティングボード(ライオスパーティー)」(3850円)
『ダンジョン飯』の世界観をよりリアルに感じることができ、また思う存分に調理の腕を振るうことができそうなクオリティの高さが嬉しいコラボアイテム。村の鍛冶屋公式サイトにて詳細をチェックして、お気に入りの逸品を手に入れてみてはいかがでしょうか。
>> 村の鍛冶屋
<文/&GP>
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