最大の特徴は、本体背面に搭載された新型6LED光学式心拍センサー。従来主流であった2LEDに比べ、バンドのゆるみや激しい運動の際に生じる測定の乱れ(モーション・アーティファクト)を軽減し、スマートウォッチとしては高精度の心拍測定を実現しています。
心拍数を正確に測ることは<心拍トレーニング>を行う上で重要です。心拍トレーニングとは、自身の最大心拍数を指標に、心拍数の大きさで運動強度を測るというもの。例えば、脂肪燃焼に効果が高いとされる有酸素運動では、最大心拍数の70-80%で運動するとよいと言われています。
最大心拍数の一般的な算出方法は
【最大心拍数 = 220ー年齢】
となっており、例えば30歳の人なら220-30で190が最大心拍数となります。その70%である心拍数133-152の範囲が、有酸素運動に効果がある運動強度ということになります。
もちろん心拍数以外にも歩数や活動量も測定可能。なお、トレーニングの測定データは無料アプリまたはWebサービスの「Polar Flow」で管理できます。
■トレーニング用のアプリは標準搭載
スポーツトレーニング用の「ポラールアプリ」は標準でインストールされています。100種類以上のスポーツを選択可能で、PCを通じてプロファイルをインストールすると、スポーツごとのロジックに合わせて消費カロリーなどを正確に計測できるようになります。
トレーニング画面には、「心拍数・消費カロリー・トレーニング時間」など18項目の中から8つを選択して表示可能。スクロール無しで表示できるのは4項目までです。
■多様な機能を網羅する
そのほか、Android Wearとして多様な機能を搭載しているため、さまざまなシーンで活用可能です。
例えば、4GBのストレージを搭載しており、Bluetooth対応イヤホンなどを通じて、スマホなしでも音楽を再生できます。また、A-GPSに対応しており、ランニングなどのログも保存可能。10mの防水機能を搭載しているので水で故障する心配もありません。さらに睡眠計にもなるなど、機能は盛りだくさん。
■Androidスマホとのペアリングが基本
iPhoneともペアリング可能ではありますが、魅力ある機能はほとんど使用不可。基本的にはAndroidスマホとペアリングして使うことが想定されています。
バッテリー容量は500mAhで、Androidとペアリングしている場合、最大48時間稼働。また、最大8時間のトレーニングのトラッキングが可能です。充電はマグネット式のUSBケーブルから行います。
価格は4万4800円(税抜)、オンラインストアを含む全国のポラール製品世紀取り扱い店で、11月中の発売が予定されています。
Polar >> https://www.polar.com/ja
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(文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。