信頼性の高い時計を労働者階級にも手の届きやすいリーズナブルな価格で提供し続けてきたタイメックス。親しみやすくファッション性に優れた名品の数々が知られていますが、今回復刻された1972年発売の「ワールドタイム」もそのひとつに数えられるもの。
「ワールドタイム」の特徴といえば、なんといっても主要23都市のの時差をスムーズに読みとるための回転式ベゼル。これは民間飛行機を使った旅行が普及し始め、海外との往来が身近になってきた1970年代の時代感を象徴するもの。
ベゼルに記された都市名をよく見ると、たとえばシンガポールが “SINGAPORE”ではなく“SINGAPOUR”などフランス語で印字されていることにも気づきますが、これはオリジナルモデルが発売された当時ヨーロッパ市場を強く意識していたことによります。
アメリカ発の時計ブランドがあえてフランス語表記を採用するというのは少し意外な気もしますが、この復刻モデルにおいてはそうしたエピソードを秘めたディテールも魅力のひとつとなっています。
ステンレス製のクッションケースは39×39mm・12mm厚とボリュームたっぷり。また表面は光沢を抑えたサテン仕上げ、サイドはポリッシュ加工と、異なるふたつの仕上げを使い分けることでさらに重厚感と立体感が強調されています。
また同心円を使った幾何学的なデザインをモノトーンで塗り分けたダイヤルデザインは“ブルズアイ”と呼ばれるもので、これも1970年代のタイメックスを象徴する意匠のひとつ。ほかにも台型型のユニークな日付表示窓、レトロなカラーの蓄光素材、マットな赤色の秒針など、魅力的なディテールを随所に備えます。
発売は6月7日から。また公式オンラインストアでは5月16日より予約受付をスタートしています。
>> TIMEX
<文/&GP>
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