■片手で操作しやすいスリムなボディ
motorola edge 50 pro(以下、edge 50 pro)は、約6.7インチの有機ELディスプレイを搭載。左右端にカーブを施した曲面ディスプレイを採用し、横幅は約72.4mmに抑えられています。「最近のスマホは大きくて、片手では扱いづらい」と感じている人には非常に魅力的な選択肢になるでしょう。
背面はヴィーガンレザーでマットな質感。手が滑らず、指紋もつきにくいので、裸のままで使うことも可能。スマホケースが同梱されていますが、左右の側面は覆わない仕様なので、装着してもスリムな横幅を維持できます。
■125Wの急速充電をすごさを実感!
最大の特徴は125Wの急速充電に対応していること。同梱の充電器を使うと、残量1%から約19分で満充電できるとのこと。ちなみに、7月3日に開催された発表会で披露されたデモンストレーションでは約16分で100%に達していました。環境によっては19分以内でも充電できるようです。
筆者は残量0%からの充電を試してみました。すると、わずか10分で59%に達して、15分で82%、21分で100%になりました。
バッテリー容量は4500mAhで、電池持ちも良好。かなりヘヴィーに使わない限りは、1日で電池残量がピンチになることはなさそうです。おそらく残量が20%以下になってから充電するという人が多いでしょうが、10分も充電すれば、1日使うに十分な電池をチャージできるわけです。
■トリプルカメラの写りは明るくナチュラルな色味
アウトカメラはメイン(約5000万画素/F値1.4)+超広角(約1300万画素/F値2.2)+望遠(約1000万画素/F値2.0/光学3倍)の3眼。メインと望遠は光学式手ブレ補正に対応。超広角はマクロ撮影に対応しています。
実際に撮影してみると、明るくナチュラルな色調で写りました。メインの広角カメラはデフォルトでは4つの画素を1つの画素として使うピクセルビニングによって感度を高めて撮影できる仕組み。2倍ズームも光学ズーム相当の画質で撮影できます。デジタルズームは最大30倍。そこまで上げると、さすがに画質は粗くなりますが、10倍程度までなら、かなりきれいに写ります。
ポートレートモードは4つの画角から選んで撮影でき、背景ボケのコントロールも可能。夜景モードも用意されていますが、それに切り替えなくても、暗い場所であることを認識すると、ほどよい明るさで写りました。
インカメラに5000万画素センサーを採用していることも利点。明るく自撮りができ、手動での美顔補正も可能。動画撮影はアウトカメラ、インカメラどちらも4Kでの撮影に対応しています。
■AIを用いた独自機能も導入
発表会ではAIへの取り組みについても言及されました。モトローラは、Capture(撮影)、Create(創造)、Assist(支援)の3つを柱に研究・開発を進めているとのこと。edge 50 proには「AI壁紙」という機能を搭載。自分が着ている服や、お気に入りのデザインなどを撮影すると、オリジナルの壁紙が生成されるという機能。実際に使ってみると簡単で、壁紙として使いやすい模様が作られるので、背極的に活用できそうです。
カメラの白飛びや手ブレを抑える機能、AFが動く被写体を追尾する機能、動画撮影時に人の声を明瞭に録音する機能などにもAIが用いられているとのこと。
■操作感はハイエンドに近い
モトローラは日本では主に「razr」「edge」「moto g」の3シリーズを展開しています。「razr」がハイエンドのフラッグシップで、近年は折りたたみモデルをリリース。「edge」はミッドレンジ上位で、デザインにもこだわったプレミアムモデル。そして「moto g」は価格重視のスタンダードモデルで、最も売れているようです。
今回発表されたedge 50 proは「pro」と付いていることからもわかるように、ハイエンドに近いスペックを備えています。プロセッサーにはSnapdragon 7 Gen 3(最大2.63GHz)を採用。これはミッドレンジ向けでは最上位と言ってもいい性能を有するチップです。実際、サクサク、スルスルと快適に操作でき、ストレスを感じることは皆無でした。ディスプレイは最大144Hzのリフレッシュレートに対応しているので、ゲームや動画を存分に楽しみたい人も満足できるでしょう。おサイフケータイ、防水・防塵にも対応しています。
■価格を重視する人は「moto g64 5G」も要チェック!
ちなみに、モトローラは6月28日に「moto g」シリーズの最新モデル「moto g64 5G」を発売しました。約6.5インチのディスプレイを搭載し、必要十分な機能を備えたモデルで、価格は3万4800円(MOTO STORE)。7月4日からワイモバイル版の「moto g64y 5G」(2万1996円)も発売されます。コスパを最重視する人は、これらもチェックすることをおすすめします。
>> モトローラ
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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