AXON 7シリーズはサウンドにこだわっています。具体的には、チューニング、ソフトウエア、ハードウエアの3点からアプローチが行われたとのこと。旭化成エレクトロニクスや、Dolby(ドルビー)との協力も強調されました。
筆者もタッチアンドトライ会場で試聴しましたが、確かに音質が素晴らしい。発表会では、Dolby Japanの社長である大沢氏が登壇し「スマホで映画を見ると、映画のなかに迷い込んでしまう体験ができるはず。従来聞こえにくかったセリフなどもはっきり聞こえる」と語っていましたが、まさにその通り。端末前面に搭載されたステレオスピーカーが充分に力を発揮していて、音の立体感を強く感じました。
こうした良音の秘訣は、搭載されている最新技術「Dolby Atmos」にあります。現在、一部の映画館などで採用されているオーディオフォーマットで、従来のようにひとつのサウンドを特定のチャンネルに割り当てるのではなく、「音声オブジェクト」としてチャンネルの制限を受けずに自由に移動させられる特徴があります。つまり、鳥が飛ぶシーンでは、実際に3次元の空間を音が移動するように表現できるというわけです。
一方、マイクの録音やヘッドフォン再生の音質にもポイントがあります。
旭化成エレクトロニクスの小瀧敬氏によれば、「A/Dコンバーター」と「D/Aコンバーター」の2つに高級オーディオ機器に使われてきたようなチップを搭載しているとのこと。
「A/Dコンバーター」にはスタジオ録音に使われているチップ(7にはAK4961、7 miniにはAK4962)を採用。「D/Aコンバーター」には、10万円以上の高級オーディオ機器に使われるチップ(7にはAK4490、7 miniにはAK4962)が採用されています。
これらこだわりの構造によって、ヘッドホンを接続して音楽を楽しむ際には、ひずみの少ないサウンドを実現できるそう。
また、ゲストの平原綾香さんは録音機能を使用した感想として「軽くシャウトしても音が割れない」と話していました。
■光源を当てたときの柔らかい反射光に注目
端末のデザインは、ZTEのデザインチームだけでなく、外部のチームとも連携。ラグジュアリー・カーなどに使用されるG3曲線を用いている点が強調されました。
素材には、航空機や自動車などにも使われる6000番台のアルミニウムを採用。強度が高く、腐食にも強いのが特徴です。
■カメラは2000万画素で光学手ブレ補正対応
搭載するカメラは高画素で、静止画はもちろんタイムラプス動画なども綺麗に撮影可能です。スペックには若干の差があり、「AXON 7」は光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正に対応。「AXON 7 mini」は電子式のみ対応します。また、7は2000万画素・F値1.8であるのに対し、7 miniは1800万画素・F値1.9です。
■「Google Daydream」にも対応予定
OSはAndroid Mとなっていますが、第4四半期のうちに、Nへのアップデーとを予定しているそうです。つまり、Android Nに組み込まれる「VRモード」も使えるということ。ただし、ZTE製のヘッドセットが国内向けに提供されるかどうかは未定です。
■現在、先行予約中!
AXON 7シリーズはそれぞれ2色展開。先行予約開始は本日13日からで、発売日は21日となります。
取り扱いは、家電量販店およびオンラインショップにて。気になる人はチェックしてみてください。
ZTE >> http://www.ztemobile.jp/
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(文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。