GoogleがPixel新製品を一挙発表!スマホは4機種、ウォッチも2サイズに!

■カメラとAIが進化したPixel 9

Pixel 9は4機種の中では最も安いモデルながら、 プロセッサーは他の3機種と同じ最新の「Google Tensor G4」を搭載。RAM(メモリ)も12GBあり、パワフルな仕様を備えたハイエンドモデルです。ストレージ(ROM)は128GBと256GBの2モデルが用意されます。

▲カラバリは4色

ディスプレイは6.3インチで、解像度は1080×2024ドット。本体の横幅が72mmに抑えられていて、片手でも操作しやすいことが利点。カラーはObsidian、Porcelain、Wintergreen、Peonyの4色。WintergreenとPeonyは、従来モデルにはなかった鮮やかな色で人気を集めそうです。

▲サイズは152.8×72.0×8.5mmで、重さは198g。片手持ちでも扱いやすい

Google Tensor G4は、前世代に比べてWebのブラウジングが20%、アプリの起動が17%速くなっているとのこと。Googleの生成AI「Gemini」のレスポンスも向上し、日常的によく使う機能における消費電力効率も向上しています。

バッテリー容量は4700mAhで、通常使用で24時間以上の連続駆動が可能。「スーパーバッテリーセーバー」に設定すると、最長100時間の連続使用を見込めます。急速充電に対応し、約30分で55%まで充電できることも魅力。ただし、充電器は付属していません。

▲背面にデュアルカメラを搭載。超広角カメラはマクロフォーカス付き

リアカメラは従来モデルと同様に背面のカメラバーに搭載。広角(50メガピクセル/F値1.68)+超広角(48メガピクセル/F値1.7)の2眼で、画質劣化が補正される超解像ズームで最大8倍まで撮影できます。フロントカメラは10.5メガピクセル/F値2.2で、オートフォーカスに対応し、より鮮明な画質で撮れるように進化を遂げています。

Pixel 9シリーズに共通する新機能として「一緒に写る」も搭載。これは、家族や友達と一緒に集合写真を撮りたい場合に、まず、撮影者以外を撮影し、続いて、撮影者を交代して撮影すると、全員が写った写真に合成される機能。実際に体験させてもらったところ、合成されたことがわからないほど、自然に見える一枚になっていました。

▲3人でグループ写真を撮りたい場合に、まず2人を撮影する

▲続いて、撮影者を交代して撮影する

▲3人が写った写真が合成される

AIを用いた画像編集機能も進化。写真の被写体の大きさを変えたり、移動させたりできる「編集マジック」には「オートフレーム」という機能を追加。例えば、人物に寄って撮影したが背景もしっかり見せたい、SNSに正方形の写真を投稿したいが、左右または上下の背景が足りないといった場合に、ナチュラルに見える背景を生成してくれるもの。これも、どこも破綻せずに、自然な背景が拡張されて驚かされました。

▲竹林で撮影した写真を「フォト」で表示させて「編集」→「編集マジック」→「オートフレーム」に進む

▲背景が拡張された写真など、複数のフレームが提案される

 

■Pixel 9 Pro/9 Pro XLは動画を撮る人にオススメ

Pixel 9 ProとPixel 9 Pro XLの最大の違いはディスプレイ。Pixel 9 Proは6.3インチ(1280×2856ドット)、Pixel 9 Pro XLは6.8インチ(1344×2992ドット)のディスプレイを搭載。

▲左がPixel 9 Pro。サイズは152.8×72.0×8.5mmで、重さは198g。右はPixel 9 Pro XL。サイズは162.8×76.6×8.5mmで、重さは221g

▲左がPixel 9 Pro、右がPixel 9 Pro XL。背面のデザインも共通

Pixel 9 Proは下位モデルのPixel 9とほぼ同じサイズ感で、重さも1gの差しかありません。Pixel 9 Pro XLは広くて見やすい画面が魅力ですが、横幅が76.6mmあり、重さも221gあるので、扱いにくく感じる人もいるでしょう。ちなみに、新たにラインナップに加わったPixel 9 Proは、特に日本のユーザーからの希望が多く、導入が決まったそうです。

プロセッサーはGoogle Tensor G4で、RAMは12GB。どちらのモデルもストレージは128GB、256GB、512GBの3モデルが用意されます。カラーはObsidian、Porcelain、Hazel、Rose Quartzの4色展開。 Pixel 9よりは落ち着いた印象のカラバリです。

▲カラバリは4色

両モデルのもうひとつの差分がバッテリー。Pixel 9 Proは4700mAh、Pixel 9 Pro XLは5060mAhのバッテリーを内蔵。どちらも1日中使えて、省電力モードに設定すると最長100時間持続することは同じですが、充電速度に差があります。Pixel 9 Proは約30分で55%まで、Pixel 9 Pro XLは約30分で70%まで充電できるそう。ただし、充電器は同梱されていません。

リアカメラは、広角(50メガピクセル/F値1.68)+超広角(48メガピクセル/F値1.7)+望遠(光学5倍/48メガピクセル/F値2.8)の3眼で、超解像ズームでは最大30倍までの撮影が可能です。

▲Pixel 9 Pro/9 Pro XLは、高性能なトリプルカメラを搭載

クラウド上のAIで動画をきれいに補正してくれる「動画ブースト」機能は8Kに対応。超解像ズーム機能が動画でも利用可能になり、「ビデオ夜景モード」も進化。動画を撮る機会は多い人は、使い勝手と画質の向上を期待してよさそうです。

フロントカメラは42メガピクセル/F値2.2。Pixel史上最高の解像度となり、画角も103°と、Pixel史上最高の広さになっています。

カメラ性能を重視する人、とりわけ動画を撮る機会が多い人は、Pixel 9ではなく、Pixel 9 Pro/9 Pro XLを選んだほうが満足度は高いでしょう。コンパクトなボディに高性能がトリプルカメラを搭載するPixel 9 Proは、背面のカメラの存在感が強くなるすぎるのでは? と心配していたのですが、Pixel 9 Pro XLと同様にバランスよく見えるようにデザインされていました。

Pixel 9 Pro/9 Pro XLは「Google One AI プレミアム プラン」が6ヵ月付属していて、Googleの最も高性能なAIモデル「Gemini Advanced」を無料で使えることも利点。2TBのストレージも含まれており、GmailやGoogleドキュメントなどをGeminiを使って要約することも可能。ただし、このプランに加入しなくても、Geminiのベーシックな機能は利用できるので、ぜひとも試してみたいという人を除けば、さほど重視する必要はないでしょう。

 

【次ページ】Pixel Watch 3は従来モデルより大きなサイズが追加

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