刷新された本体デザインは、4500万を超える耳形状データの分析をベースに設計されたもので、重さにして前モデル比24%、体積にして27%のダウンサイジングを実現しています。ユニークなのが、耳にはめたのち固定用アーチを回してフィット感を調整するという独自のギミック。動きの激しいスポーツシーンではしっかりと、快適さを重視したいリラックスタイムは緩やかになど、使用感の好みやシーンに合わせて自在に調整できます。
また、大きな話題を集めているのが自社製新型チップセット“Tensor A1”の搭載です。“Tensor”とはGoogleの生成AI“Gemini”のために開発されたチップセットで、このチップがイヤホンに搭載されるのは今回が初めてとなるもの。
新型チップの採用はまず、ANC(アクティブノイズキャンセリング)の性能アップに大きく貢献。「Google Pixel Buds Pro 2」では前モデルと同じく、耳の形状に合わせて消音効果を最適化するANC機能“Silent Seal”を採用していますが、“Tensor A1”を採用したことで毎秒300万回という高精度の調整を実現。外からのノイズを従来比最大2倍カットすることができます。
またオーディオ性能に関しても、高級イヤホンでもまれにしか採用されていない音楽専用の再生パスの搭載により正確かつ迫力あるサウンドを実現。11mmの大口径ドライバによるパワフルな低音、新開発の高周波チャンバーによる高音域とともに、臨場感たっぷりの音楽体験を提供します。
一方“Gemini”との連携に関しては、最先端の音声技術を使用して AIとの長時間の会話を可能にする“Gemini ライブチャット”に対応しています。手持ちのスマートフォンから“Gemini ライブチャット”を立ち上げたら、スマホはポケットに入れてしまって大丈夫。AIが相手なら、新しいアイデアについての相談や面接の練習もとことん行えます。
記事公開時点(2024年8月22日)では本機能は日本語非対応。国内での利用に当たっては、Geminiアプリの言語設定を英語にし、英語で発話する必要があります。
さらにスマホやタブレットなど、Google Pixel デバイスとの連携も充実。音声通話においてはAIによる風切り音やノイズのカットによっていっそうクリアな通話を実現。またデバイス間でのシームレスな切り替えや「デバイスを探す」による紛失防止機能など、実用面において優れた使用感を備えているのも大きな特長といえそうです。
<文/&GP>
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