この「Coffee Scale POLARIS」は、“北極星(Polaris)”を意味する名の通り、ハンドドリップを始めたばかりのエントリーユーザーや、理想の味わいを求めて探究を続けるコーヒーラバーを導く道しるべとなることを願って開発された多機能スマートコーヒースケール。
おいしいコーヒーを淹れるためには正確な豆の計量や湯温・湯量調整はもとより、湯を注ぐタイミングとスピードが重要。近年では世界中のバリスタや人気コーヒー店が理想のレシピを公開していますが、そこでも「1投目は何g、2投目は何g」と、1回ごとに注ぐべき湯量が指定されているのが一般的です。
レシピに従って抽出すれば名店の味がラクラク再現できるはず…。ではあるのですが、例えば2〜3杯分のコーヒーを淹れようとするなら、まず淹れたい杯数から全体の湯量を計算、さらにレシピに書かれた注湯ペースに基づいて1投ごとの注湯量を再計算しなくてはならず、その都度計算するとなるとなかなか手間がかかります。
そんな煩わしさを解消してくれるのがこの「Coffee Scale POLARIS」。本体に内蔵する“ポラリスモード”を使えば、レシピに示された抽出比率に従い、粉量に対して注ぐべき湯量を自動で計算。さらに抽出する際には進行状況をパーセント表示でわかりやすく表示させることができるようになっています。
例えば「注湯回数は5投、1投ごとに20%ずつ」という基本の抽出レシピで淹れる場合、通常のスケールであれば「全体の湯量を5で割って…」など細かく計算しなくてはなりませんが、「Coffee Scale POLARIS」なら全体の何割まで湯を入れたかが一目瞭然。手元の粉の膨らみやアロマに意識を集中できるのは、特にビギナーにとっては嬉しいポイントです。
また注湯と同時に自動的に計時をスタートするオートタイマー機能も搭載。注湯の速度やペースもとらえやすいので、おいしく淹れるコツがスムーズにつかめます。
ちなみに前述の基本レシピは2016年にワールドブリュワーズカップで頂点に輝いた世界的バリスタ・粕谷哲氏の監修による“4:6メソッド”をベースにしたものですが、抽出比率を変更すれば味わいの濃淡も変えられるし、注湯ごとの湯量のパーセンテージを変更することで、同じ種類・同じ豆量でもより甘みを感じさせることも、より明るい味わいに淹れることも可能。抽出方法を数字で管理できるから、好みの味わいをより確実に再現できるようになります。
本体サイズは幅127×奥行165mm、厚さ28mm。駆動電源には単3電池3本を使用、計量単位は0.1g刻みで、計量できる範囲は0.1~2000gまでとなっています。色はブラックとホワイトの2色展開、面と線を強調した都会的なルックスも所有欲を刺激します。
>> HARIO「Coffee Scale POLARIS」
<文/&GP>
【関連記事】
◆内側は汚れやニオイが付きにくいセラミック。だからコーヒーにぴったりなんです
◆ラッセルホブスの新型コーヒーメーカーは水出しコーヒーもカフェラテも作れる多彩さがウリ
◆コーヒーはやっぱり手挽きが良い。レトロな佇まいもグッとくる「COFFEE MILL M-1」
- 1
- 2