2021年より展開しているセイコー プロスペックス スピードタイマーは、往年のクロノグラフ開発の歴史を受け継いで登場したスポーツクロノグラフ。前述の通り、これまで機械式ストップウォッチの伝統を継承するメカニカルモデルと、利便性に優れたソーラーモデルの2つのラインで展開してきましたが、ここに第3の選択肢として加わるのが10月11日発売の「SBED009」「SBED011」の両モデルです。
心臓部たるムーブメントには、いずれもGPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ ムーブメント・キャリバー5X83を搭載。ダイヤルの下に備えたソーラーセルが受け止めた光を電気に換えて時計を駆動し、さらにGPS衛星電波をキャッチして、経度・緯度・高度情報と時刻情報を取得。地球上のどこにいても現在地のタイムゾーンを特定し、そのエリアでの時刻をすばやく表示できます。
加えてふたつの異なるエリアを同時に確認できるデュアルタイムに対応し、ローカルタイム/ホームタイム表示をボタン操作で入れ替えできる便利なタイムトランスファー機能も装備。さらにクロノグラフにおいては1/20秒単位まで計測できる高精度ストップウォッチ機能を備えるなど、多彩な機能と利便性をかなえた先進のクロノグラフです。
一方で、意匠の面においては従来のコレクションと同様、1972年に発売されたヘリテージモデルをデザインソースに採用。流線形のフロー型ケースや立体的に造形されたインデックスが積み重ねた歴史を感じさせます。
また両モデルともに時・分・秒のストップウォッチ積算針の色を統一し、ホワイトダイヤルモデルにはオレンジ、ブラックダイヤルモデルにはイエローの差し色を入れることで判読性を向上させるなど、実用性の高さにもきっちりと配慮。モノトーンでまとめた静謐なルックスはアクティブな場面からビジネスシーンまで、幅広い場面に似合いそうです。
なおセイコー プロスペックスでは同じ10月11日より、メカニカルモデルにおいても新たなレギュラーモデル「スピードタイマー メカニカルクロノグラフ SBEC025」(35万2000円)が仲間入り。
こちらも1970年当時のモデルをお手本に、流線形のフロー型ケースや、リッチなイメージの多列ブレスレット、判読性に配慮したツートーンダイヤルなどの特徴的なディテールを受け継ぎます。人気アーカイブモデルにオマージュを捧げたブルーのダイヤルも魅力のひとつです。
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<文/&GP>
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