操作性にも十分にこだわり、天面左肩には、被写体やシーンに合わせて20種類のモードで多彩な色表現を選択できる“フィルムシミュレーションダイヤル”を、天面右肩にはシーンに合わせたモードを選択できる“モードダイヤル”を搭載。
シーンに最適なモードを自動調整してくれるAUTOモードも備えるため、全くの入門者でも気軽に、直感的に撮影できるのは大きな魅力。またシンメトリーに配置したダイヤルのバランスには、富士フイルムらしい高品位なデザイン性も光ります。なお背面にはファインダーは装備されず、モニターとしてバリアングル式のタッチパネル対応LCD液晶を搭載します。
撮影性能に関しては、裏面照射型2610万画素の“X-Trans CMOS 4”センサーと、最新の高速画像処理エンジン“X-Processor 5”が、消費電力を抑えながら優れた画質を実現。また、日常的に使用頻度の高い“顔・瞳AF”のほか、ディープラーニング技術を用いて開発した被写体検出AFを採用。
動物や鳥、車・バイク・自転車、さらには飛行機、電車、昆虫、ドローンなどもAIで検出、最新のAF予測アルゴリズムによって素早く動く被写体にもスムーズに追従、またコントラストの低い環境下でも精度の高いAF性能を発揮します。
そして動画機能を大幅に強化。最大解像度は6.2K/30Pで、 4K/60Pや1080/240Pにも対応。加えて、電子式ブレ補正が大幅に改善され、細かな手ブレはもとより歩きながらの撮影でも安定した映像を撮影できます。
さらに富士フイルムのデジカメとしては初めて3つの内蔵マイクを搭載し、全方位・フロント・バック・フロント&バックの4つからシチュエーションに合わせてマイクの指向性を選べるようになっているので、モノローグのコメントを残しながらのロケ撮影も、人物のインタビュー撮影も、これ1台でクリアで自然な音声で収録できます。
また液晶画面のタッチ操作で直感的に撮影条件を変更できる“Vlogモード”を搭載したほか、SNSで人気の縦型動画を簡単に撮影できる“9:16ショート動画モード”も新たに搭載。動画撮影時の“メディア記録設定”では選択可能なビットレートにも新たに8Mbpsと25Mbpsが加わったことで、スマホなどへの転送時間を短くし、撮影した映像をよりスピーディかつスムーズにシェアできるようになっています。
なおラインナップとして、カメラボディ単体である「X-M5」のほか、「X-M5」に、高画質とコンパクトボディを両立した標準ズームレンズ「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」をセットにしたレンズキット(予想実勢価格:15万2900円)も同時発売。ボディの天面部分の色違いのバリエーションとして、ブラック、シルバーの2色が用意されています。ボディ背面にケーブルレスで装着できる冷却ファン「FAN-001」、狙ったアングルに確実に固定できる三脚グリップ「TG-BT1」など、豊富に揃った純正アクセサリが利用できるのも嬉しいポイントです。
<文/&GP>
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