リチウムじゃなくて"ナトリウム"イオンモバイルバッテリー…って何が違うの?

外出時のスマホ充電に欠かせないモバイルバッテリー。このモバイルバッテリーは基本リチウムイオン電池で、コバルトやリチウムといったレアメタルを使用しています。実はこれらのレアメタル(特にコバルト)は採掘時、安全面での人権問題や環境汚染など社会問題となっています。

そんな中、国内販売台数No.1のメーカー、エレコムがリチウムイオン電池を使わないモバイルバッテリーを開発。ナトリウムイオン電池を使用した世界初(※)のモバイルバッテリー「DE-C55L-9000 シリーズ」(9980円)が登場しました。

モバイルバッテリーにナトリウムイオン電池を採用することで、環境汚染の軽減化などに繋がるだけでなく、リチウムイオン電池に比べて優れている部分が数多くあるんです。

まずは、リチウムイオンの約10倍長寿命なところ。一般的なリチウムイオン電池のモバイルバッテリーのサイクルは約500回ですが、ナトリウムイオン電池を用いた本製品は約5000回。なお、バッテリー容量は9000mAhで、1800mAhのスマートフォンを約2.9回、3000mAhのスマートフォンを約1.7回充電できます。

また、リチウムイオン電池は0~35度での利用が推奨されていますが、ナトリウムイオン電池の今作は-35~50度と幅広い温度環境下で使用可能。スキー場などの雪山や砂漠のような過酷な環境でも使用できます。

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