セミナーは、ネスプレッソ株式会社 代表取締役社長 アレクサンダー・シュネガー氏の挨拶からスタート。ネスプレッソはコーヒーの専門家、リーデルはグラスの専門家であり、各分野のエキスパートとして完璧を追求するという同じ思いを抱いていることから、コラボレートが実現したそう。
続いて、リーデル・ジャパン代表取締役社長ウォルフガング・アンギャル氏が登壇。リーデルは、1756年創業の老舗ワイングラスブランド。異なる形状のグラスで飲料を飲むことで味わいや香りが変化することを発見して約60年、いよいよコーヒーの世界に足を踏み入れることを決めたとのこと。
私たちが普段コーヒーを飲むときは、マグカップやコーヒーカップを使用することがほとんど。そのときに、ミルクや砂糖を入れるのは苦味を強く感じてしまうからですが、ネスプレッソの専用マシンで淹れた上質なコーヒーだと、コーヒーの持つアロマやフレーバーそのものを楽しむことができるそう。
初めてコーヒー用のグラスでテイスティングが行われたのは2012年。そのときに使用したのは、コーヒーではなく水でした。
なぜかというと、水には香りがなく無味無臭なので、口の中の触覚に作用が起きることがよく分かるからだそう。これは普段私たちが無意識で行なっている、ものを飲み込むという動作に注目しています。実はどのくらいの量を含んで飲み込むか、舌のどの辺りに飲料が留まるのか、ということによって、人は味の感じ方が変わるのだとか。
そこで今回は、実際にリーデルのワイングラスを使用して水のテイスティングを行いました。
同じ量をグラスに注ぎ飲み比べてみると、グラスの口の広さや形によって、頭の傾け方や口の開き方が変わり、それによって液体の流れ、舌の動きが変わることがわかります。
実際に意識をして飲んでみると、グラスによって口や舌の動きが変わり、飲みやすさが全く異なることに驚きました!
水でテイスティングを行ったあとは、いよいよコーヒーのテイスティング。“アルペジオ” という中南米産のアラビカ豆を使用した、味わいのやや強めのコーヒーで試飲してみました。
コーヒーカップやマグカップに比べて飲み口の直径が狭いので、香りが逃げにくいのが特徴。その中でも、グラスの形や飲み口の直径の広さが違うため、味の感じ方に違いが生まれます。
まずは鼻を飲み口の中に近づけて、閉じ込められているアロマの香りを楽しみ、口に含みます。
続いて、ソムリエ 田崎真也氏が登壇し、「リヴィール ルンゴグラス」を使用して、24種類のフレーバーのうちのひとつ、“エンディゴ・ルンゴ” のテイスティングを行いました。
注ぎたてのコーヒーは、きめ細かい泡が立ち、深みがかった印象。まずは見た目から楽しみます。続いて、香りをかぐ際に注意することは、鼻を徐々にコーヒーに近づけていくこと。いきなり近くで嗅ぐと、強い香りに驚くことがあるからです。
その後は、グラスをテーブルに置いて、くるくると回します。スパイスやビターチョコレートのような香りが強くなり、変化を感じます。
「リヴィール ルンゴグラス」の構造は、最初の味に甘みをふっと感じやすく、その後に苦味や酸味が上がってきて、バランス良くコーヒーの味を感じられるものとなっています。
グラスによって味の感じ方に変化が生まれることを体感すると、色々と飲み比べて自分好みの味を追求したくなりますね。食事やデザートと合わせて選んでみるのも面白そう!
皆さんも、今までにないコーヒー体験をしてみてはいかがでしょうか。
希望小売価格:5670円(2客セット)
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(文/&GP編集部)
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