12月9日から27日まで、東京・池袋のパルコミュージアムで開催される「大ラジカセ展」で展示されるのは、日本有数の家電蒐集家、松崎順一氏が集めたラジカセだ。5000点にもおよぶコレクションの中から100台超をセレクト。美しいデザインのラジカセから、テレビやキーボードが付いた多機能ラジカセ、ヒップホップの象徴となった巨大なラジカセまで、選りすぐりがずらりと並ぶ。
さらに、ラジカセといえばカセットテープということで、会場では実際のカセットの音を聴いたりラジカセに触れられたりできる展示も行われるという。
他にも、水道橋博士が師匠ビートたけしのオールナイトニッポンを録音したカセットコレクションをはじめ、さまざまなクリエイターたちのカセットコレクションとカセットアートも展示。カセットのケースに入った紙に懸命に録音したトラックを書き込んだあの日を思い出してしまいそうだ。
併設の「大ラジカセ展ショップ」では、カセットグッズの他、カセット専門店「waltz」のミュージックテープとオリジナルトートバッグも販売。さらに展覧会の監修者、松崎氏プロデュースの新作(!)ラジカセも予約販売予定という。
最近はあのアナログ感や独特の音質から新譜をカセットテープでもリリースするアーティストが増えている。テレビの前に陣取って、音楽番組が始まるとガチャッと録音ボタンを押した、単一電池を何本も入れ相当な重さになったラジカセを外に持ち出した、そんな記憶がある人は足を運んでみてほしい。日本の家電が世界を席巻していた時代の空気をきっと感じられるはずだ。
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(文/&GP編集部)
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