4K+有機EL+曲面液晶… LGがテレビで勝負

LG_スマートテレビ_曲面_Smart_TV_4K_OECD_EG9600_02
さすがは4K! 映像の緻密さはフルHDの敵ではない

「EG9600」最大の特長は、OLED(有機ELディスプレイ)、しかも4K解像度のディスプレイを採用していること。これによって精細感、つまり映像の緻密さが、これまでのフルHD解像度より高くなった。相乗効果として、映像の奥行き感がより感じられるようになったのだ。さらに、コントラストが高くなったことで、宇宙など全体が暗いシーンを映し出す時でも、暗いところはどこまでも黒く、明るいところは眩しさを感じるほど明るく表現できるようになった。

LG_スマートテレビ_曲面_Smart_TV_4K_OECD_EG9600_03
湾曲したディスプレイでコンテンツに没入しやすい!

さらに「EG9600」で特筆すべきは、曲面のディスプレイを採用している点。発表会では画質の良さを強調していたが、ディスプレイが曲がっているから、見た目のインパクトもデカい。画面から5mほど離れて映像を見ると、一般的なTVと比べてもさほど違いを感じないが、さらに画面に近づくと、湾曲した画面に視界の左右が包まれているように感じてくる。この距離で2時間ほどの映画を違和感なく見続けられるかどうかは別として、視聴者をコンテンツへと没入しやすくする工夫としては、面白い試みだと感じた。

LG_スマートテレビ_曲面_Smart_TV_4K_OECD_EG9600_01
<結論>今、4Kテレビを先行して購入する価値は…大いにある!

ネット機能が充実している点も好印象。いくらキレイな映像を映せても、見たいと思うようなコンテンツが身近になければ、宝の持ち腐れ。その点、YouTubeやHuluといったネット配信動画へ、簡単にアクセスできるのはうれしい。

まだまだ4Kコンテンツのラインナップは少ないが、4K解像度に満たないハイビジョン放送やブルーレイの映像はもちろん、DVDやWeb動画なども映像補完技術で4K映像として美しく映し出してくれるから、今、4Kテレビを先行して買うことに対する説得力もある。「EG9600」はまさに、映画やドキュメンタリーなど、クオリティの高い映像を視聴するのに好適な1台といえる。

(文・写真/河原塚 英信)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする