と、その前に、プジョーオーナーとプジョーファンのために、日本で初めてオーナー向けのイベント「ライオンミーティング2015」が開催されると聞き、先日、会場の富士見高原リゾートへ行ってきました。
晴れ、完璧なクルマイベント日和です。会場へ向かう道の脇には駐車場があり、端から端までぷじょー、プジョー、PUEGEOTだらけ! アガります。
会場に足を踏み入れると、ステージライブから心地よい生音が届いてきました。ドレスアップやカスタマイズを競う「スタイルコンテスト」こそあれ、ガソリンやオイルの“ニオイ”はなし。フレンチローストの甘いコーヒーの香りが漂うカフェがあったり、地元の特産品を集めた「長野マルシェ」があったり、リラクゼーションゾーンがあったり、さらにはプジョー大好きの画伯・遠藤イヅルさんにイラストを描いてもらえる「アートコーナー」が展開されていたり…。さすがフレンチイベント、シットリとした上質な雰囲気に包まれています。試乗コーナーも待ち人ができるくらい盛況でした!
そして会場の中央には、プジョーの最新オールラインナップがズラリ。壮観です。
オールラインナップのセンターに鎮座するのは、期待の「208」であっても特別な存在、「208 GTi 30th Anniversary」。『&GP』でも掲載しましたが、限定50台のレアモデルです。AKB48ならぬPGT48のセンターを務めるように、燦然と輝いておりました。
眩しいほど輝くポイントは、特別色のクープ・フランシュ。赤と黒の対比が鮮烈です。最近、クルマのボディカラー界では本当にラッピングが大人気で、エクステリアを自在に彩れるようになりました…と、感心しながら実車に触れたら、ラッピングではなく塗装! リアルな塗装で色分けされているのです。随分と本気モードなことをやってくれるではありませんか。ちょっと鳥肌。
マットブラックのホイールに、赤いブレーキキャリパーのコーデも巧み! ちなみに会場では「残り10台、あ、今、もう1台オーダーが入ったので、残り9台…」とアナウンスされておりました。
そして、今回のお目当て、カラド・ブルー(青)の208 Styleを発見。199万円(消費税込み!)のプライスタグを誇らしげに掲げられたエントリーモデルです。
GTi 30th Anniversaryが3ドア、1.6リッターのターボに6速MTを組み合わせるのに対し、Styleは5ドア、1.2リッター3気筒ガソリンエンジンに、クラッチ操作を自動で行ってくれるオートマチックモード付き5速ETG(エフィシェント・トロニック・ギヤボックス)の組み合わせ。ライフスタイルに溶け込ませやすいエントリーモデルです。
実車をジックリと眺めました。穴が空いたかも、と思えるくらい眺めました。で、結論。これ、199万円には見えません。スタイリッシュなフレンチであり、エントリーモデルにありがちな仕様をケチった跡が一切見られないのです。
具体的には、15インチのアルミホイール。ボディ同色のドラミラー、そして、LEDランプ付きフロントヘッドライト。廉価版というより、むしろ豪華仕様。
室内を見ても、液晶パネルを使ったタッチスクリーンがあったり、ウインドーはスモークの入ったスーパーティンテッドガラスになっていたりと、ちっともチープな印象がしません。強いていえば、エアコンはマニュアルですが、これはこれでアリと思えてくるほど、操作系はシンプルかつスマート。悪くありません!
唯一にして最大の問題は、208 Styleの限定数がわずか208台であること。熾烈な争奪戦に、再び雄叫びを上げてしまうことになりそうですね。
◎SPECIFICATIONS(208 GTi 30th Anniversary)
ボディサイズ:L3960×W1740×H1460mm
車重:1200kg
駆動方式:FF
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1598cc
トランスミッション:6速MT
最高出力:208馬力(153kW)/6000回転
最大トルク:30.6kg-m(300Nm)/3000回転
価格:388万円(クープ・フランシュ)
◎SPECIFICATIONS(208 Style)
ボディサイズ:L3960×W1740×H1470mm
車重:1090kg
駆動方式:FF
エンジン:直列3気筒DOHC
総排気量:1199cc
トランスミッション:5速ETG
最高出力:82馬力(60kW)/5750回転
最大トルク:12.0kg-m(118Nm)/2750回転
価格:199万円
(文・写真/ブンタ)
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