g07の最大の特徴は「DSDS」に対応している点です。
「DSDS」とは、「デュアルSIM デュアルスタンバイ」という意味で、2枚のSIMを挿しておき、必要に応じて使うSIMを切り替えられる仕様のこと。
DSDSが有効な場面として代表的なのは、海外でのスマホ利用です。2枚のSIMカードが挿せるので、日本のSIMカードと現地のSIMカードをセットしておき、渡航先では現地のSIMを、日本に帰ってきたら日本のSIMを使えます。このとき、いちいちSIMカードを抜き差しする必要がありません。
対応するネットワークは、LTEが B1(2100) / B3(1800) / B8(900) / B19(800) 、3G(W-CDMA)はB1(2100) / B6(800) / B8(900) 、海外で利用できるGSMは850 / 900 / 1800 / 1900 MHzとなっています。NTTドコモの主要バンド帯が利用できるので、通信面での不安はないでしょう。
また、会社の回線と個人の回線といった仕事とプライベートで使い分けたい場合も、2枚のSIMカードを1つの端末で使えるので便利です。格安SIMに乗り換えたいものの心配だという人は、データ通信は格安SIMで、定額通話はキャリアのSIMでといったように、徐々に移行していくこともできます。通話時にはNTTドコモのSIMだけでなく、ソフトバンクSIMの利用も可能です。
NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏は、こういったモデルを発売したきっかけは、検索されるキーワードの傾向にあったといいます。
2016年の夏頃から急に検索され始めた「DSDS」は、日本のSIMフリー端末市場では、gooでも取り扱っているモトローラの「Moto G4 Plus」が対応したことをきっかけに、他社からも続々と対応モデルが登場しているのが現状です。また、同社ではDSDS対応モデルの企画を2015年の夏ごろから進めていたそうです。