大きく変更されたのは、まずはフロントフェイスのデザイン。
標準モデルでは、柔らかい面構成のフロントバンパーを採用し、親しみやすい顔にすると同時に、ボンネットフードの先端などにメッキモールをあしらうことで上質感を高めています。
一方、より個性を強めた「カスタム」モデルは、三菱自動車のフロントデザインコンセプトである“ダイナミックシールド”を採用し、グリル全体にメッキバーを配することでワイド感と存在感を強調。LEDヘッドライトも、新たに多眼タイプとしています。
もうひとつの大きな変更点は、新グレードの設定です。
従来は「カスタム」モデルにしかなかったターボエンジン搭載グレードを、標準モデルにも設定。64馬力を発揮するターボエンジン搭載車には、アイドリングストップ機能に加え、13km/h以下になるとエンジンを停止する“コーストストップ”機能を追加し、22.2km/Lという低燃費を実現しています。この結果、ターボエンジン搭載車が自然吸気エンジンの燃費22.0km/Lを上回り、「eKスペース」シリーズで一番の低燃費車となりました!
また、予防安全機能“e-アシスト”とバードビュー機能付きの“マルチアラウンドモニター”を標準装備とした「G セーフティパッケージ」と「T セーフティパッケージ」の2グレードを、標準モデルに新設。「カスタム」モデルには、上記の2機能に加え、オートマチックハイビームを標準装備した「カスタム G セーフティパッケージ」と「カスタム T セーフティパッケージ」を設定しています。これら4つのグレードには、それぞれクルーズコントロールが標準で装備されています。
広い室内空間がウリのeKスペースですが、新型はその空間をより快適にする装備が充実しています。eKスペースの特徴的な装備でもある、後席の空気を循環させる“リアサーキュレーター”には、新たに、肌や髪にやさしい弱酸性の“ナノイー”を放出する機能をプラス。
シート生地には、タバコや食べ物、ペットなどの臭いを吸着して分解する消臭シート生地を新たに採用したほか、2.5μm(マイクロメートル/1μm=0.001mm)サイズの微粒子を約90%除去可能なクリーンエアフィルターにより、花粉や黄砂が飛ぶ季節にも安心して運転できるようにしています。
フロント回りのガラスには、従来からのUVカットガラスに加え、直射日光による“ジリジリ感”を和らげる“IR(赤外線)カット機能”を追加。また、室内温度の上昇や雨音の低減を図るために、天井の裏側全面にフェルトを張り巡らせて、より快適な空間に仕上げています。
気になる価格は、標準モデルが123万9840円~、「カスタム」モデルが156万8160円~となっています。フェイスデザインを変更してイメージを一新させただけでなく、燃費や安全性、快適性など、全方位にわたって魅力を高めた新しい「eKスペース」。激戦のスーパーハイトワゴン市場にまたひとつ、注目モデルが誕生しました!
(文/増谷茂樹)
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