2015年6月18日に発売されたマウスコンピューターの「MADOSMA」は、Windows Phone 8.1を搭載するLTE対応スマホ。約5インチのHDディスプレイを搭載し、CPUは1.2GHzのクアッドコアと、スペックは控えめですが、実売価格は約3万円(税抜)。「お手頃」と言っていいでしょう。
発売に先駆けてメディア向けに実施された製品説明会で、実機に触れてきましたので、その率直な感想を報告させてください。
第一印象は「軽い」ということ。約5インチの大画面を搭載していますが、8.4mmという薄さで、重さは約125g。背面がラウンドフォルムになっていることもあり、片手で操作したくなるホールド感でした。サクサク、スルスルと、タッチパネルの反応も軽快でした。背面パネルが白なので、余計に軽く感じるのかもしれません。
なお、法人向けにはブラックモデルが用意されています。
少し操作してみて感じたのは「小さなSurfaceみたい」ということ。Windowsを搭載しているのだがら当たり前なのですが、Windows 8以降のPCやタブレットを使っている人は難なく使いこなせると思います。タイル状のスタート画面は、PCやタブレットよりもスマホのほうが、タイルの大きさを変えたり並べ替えたりといったカスタマイズの利便性を享受できそうです。
最後に、いい意味でも、そうではない意味でも「フツーだなぁ」ということ。久々のWindows Phoneということで、内心“変わり種”の要素も期待していたのですが、良しも悪しくも、普通のスマホという印象でした。画面デザインはiPhoneやAndroidとは異なりますが、操作感として大差はありません。
なので「人と違うスマホを使いたい」という人には物足りないかもしれません。Androidは凝ったデザインの機種が多いですし、iPhoneは多彩なケースで自分らしさをアピールできますからね。ただし、MADOSMAも取り替え可能なパネルが別売されます。
マウスコンピューターが手掛けた初のスマホですが、従来からWindows製品での性能やコストパフォーマンスに定評があるメーカーであり、シンプルながらも、細部まできっちり真面目に作られている印象でした。24時間、365日の電話サポートも提供されるので、安心して使い続けらそうです。
なお、年内にマイクロソフトがリリース予定の、Windows 10 Mobileへのアップデートも視野に入れていること。また、Windows 10 Mobileを初期搭載する5〜7インチクラスのスマホや、4〜5インチクラスの新モデルの準備も進めているそうです。スマホとタブレットの間に位置付けられる“ファブレット”として使いたい人は、次モデルを待つのもアリでしょう。
【MADOSMA Q501-WH】
OS:Windows Phone 8.1 Update
CPU:MSM8916(1.2GHz クアッドコア)
RAM:1GB
ストレージ:8GB(16GGのmicroSDカードを同梱)
ディスプレイ:約5インチ(1280×720ドット9
カメラ(背面/前面):800万画素/200万画素
サイズ:H142.8×W70.4×D8.4mm
重量:約125g(付属品を含まず)
(文/村元正剛)
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