▲旅行シーンを想定した会話ですが、これならさほどの違和感なくコミュニケーションが取れそうです。また翻訳機能は、あえて日本語→英語など一方向のみに限定したそう。実証実験でも、双方向対応よりこちらの方が満足度が高かったとのこと。この動画では、左側の人が<日本語→英語>、右側の人が<英語→日本語>のデバイスを持っています(10秒)
▲初めて持った人でもすぐに使えるように、機能もデザインもシンプルにしている中、あえて付けたリピート機能。ボタンを押しながら翻訳したい言葉を入力後、短く一度ボタンを押すと、自分が入力した言葉を端末内の音声がリピートしてくれます。自分が何を言ったか確認する場合に使います(7秒)
このili、まずは2017年6月より、事業者向けに提供が開始されます。1ライセンスあたり月額3980円。管理ステーションに接続することで、言語の切り替えも可能です。また、使用する環境下で頻度が高いと考えられる単語(ショッピングセンターでのショップ名など)の追加もできます。さらに翻訳した言葉のログが提供可能なため、どのような言葉が多く使われているのかを確認できるとのこと。訪日旅行者のニーズなどの把握に役立ちそうです。
現時点では日本語、英語、中国語に対応。現在、韓国語、タイ語、スペイン語への対応も進めているとのこと。
発表会には、自社ショッピングモールにてiliの実証実験を行ったイオンモールの趙氏や、東京オリンピックを控え駅員の英語研修を進めているという東京メトロの小泉氏、そして海外旅行者向けWi-Fiルータレンタルサービス「グローバルWi-Fi」を展開するビジョンの佐野氏も参加。
グローバルWi-Fiでは、4月下旬よりiliのレンタル事業も開始することが発表されました。日本全国の空港など13カ所で受け渡しが可能とのことです。
そして気になる一般向けは、2017年中のリリースを予定。ドラえもんの「ほんやくコンニャク」の世界は、一歩一歩着実に近づいていることを実感させてくれるデバイスではないでしょうか。今後の展開に注目です。
>> ログバー「ili」
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(取材・文/&GP エンドウヒデカズ)