オープンカーはそれだけで、スペックやサイズを超えた魅力がある。軽自動車というカテゴリーのコペンは、まさに原寸大のミニカーのようにホビーとして楽しめる車だ。使い切りたくなるエンジンやサイズは、間違いなく運転していて楽しいし、ルーフを開けてのんびり走れば、この上なく快適だろう。
そして、このコペンの最大の特徴は、骨格だけで強度を担保する構造「D-Frame」を採用し“ボディを着せ替え”できる、世界初の「ドレスフォーメーション」。10月に発売予定のコペンセロの着せ替えパーツキットによって、昨年より販売中の「コペンローブ」のボディをコペンセロに変身させることができるのだ。ドアを除く樹脂外板や、ヘッドランプなどの灯火器類を交換でき、ローブからセロへの交換で、価格は35万円前後。
フロントフェンダーからボディサイドへ立体的な弧が連続するデザインのコペンローブは、エッジの利いたモダンなテイストで、よく走りそうな躍動感がある。それに比べ、流れる雫のような一体感あるデザインのコペンセロは、もっとゆっくりと楽しみたいと語りかけてくるような雰囲気だ。
本体は最新の2シーターで優れた走行性能や操縦安定はそのままに、新しい外観デザインを味わうことができるのは魅力的。車を買い替えることなく雰囲気を変えたい、そんな人々の夢を実現する、新時代のクルマの形だ。
(文/&GP編集部)
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