HUAWEI novaは、Android 6.0を搭載し、約5.0インチのフルHDディスプレイ、2.0GHzのオクタコアCPU(Snapdragon 625)、3GBのRAMという、パフォーマンス面でも安心できる構成です。狭額縁設計により横幅が約69.1mmに抑えられ、約7.1mmという薄さなので、片手でも軽やかに操作できそうな印象です。指紋センサーを搭載し、DSDS(デュアルSIMデュアル待受)にも対応しています。
最大のアドバンテージはカメラ。背面の1200万画素カメラは、ライカの技術は用いられていないものの、カメラ性能が高く評価された「HUAWEI P9」と同じものを搭載。レンズの明るさやセンサーの面積を向上させ、薄暗い場所でも鮮明に撮影できるとのこと。800万画素のフロントカメラは、セルフィー機能を強化し、国際的なメイクアップアーティストの監修による「メイクアップモード」など、ユニークな独自機能も備えています。
HUAWEI novaの市場想定売価は3万7980円(税抜)。ビジネスマン層をターゲットにする「Mate」シリーズや、ファッション性を重視した「P」シリーズに比べると、若い世代をターゲットにしたモデルで、価格設定もややお手頃です。IIJmio、楽天モバイル、mineoなど主要なMVNOが取り扱うほか、家電量販店やECサイトでも販売されます。
■コスパが魅力のHUAWEI nova lite
同時に発売されるHUAWEI nova liteは、MVNO向けの廉価版モデルという位置付け。価格はMVNO各社によって異なるとのことですが、楽天モバイルでは2万1800円(税抜)で、他社でも同等の価格になると予想されます。
HUAWEI nova liteは、最新のAndroid 7.0を初期搭載し、約5.2インチのフルHDディスプレイ、オクタコアCPU(2.1GHz×4 + 1.7GHz×4)、3GBのRAMという構成。カメラは背面が1200万画素、前面が800万画素。「lite」とは言えど、スペックの数値としては、普通の「nova」にさほど見劣りはしません。
ユーザーがすぐに実感できる大きな違いは、画面サイズの背面パネルの質感。HUAWEI novaはメタル素材を用いていますが、HUAWEI nova liteは背面パネルにもガラスが用いられています。カメラの機能や性能はHUAWEI novaのほうが高く、HUAWEI nova liteはキャリアアグリゲーション(LTE-Advancedの高速化技術)に対応していないため、最高通信速度は若干遅くなります(novaは最大225Mbps、nova lite最大150Mbps)。とは言え、日常使いには十分すぎる仕様で、コストパフォーマンスが非常に高い端末になりそうです。
■今年も躍進が続きそうです!
昨年発売したHUAWEI P9/P9 liteが日本でもヒットするなど、ここ最近、SIMフリー市場での存在感を高めているファーウェイ。2月22日には、大阪にカスタマーサポートセンターを開設するなど、既存ユーザーへのサポートが強化されることも発表されました。
来週2月27日からスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2017」では、最新フラッグシップが発表されることも噂されています。発表会後の囲み取材の場で、ファーウェイ・ジャパンの代表・呉波氏は、HUAWEI P9の後継機が発表されることを明言し、「単なる後継機ではなく、ウォーと驚いていただける画期的な機種です。みなさんに満足していただけるはずです」と予告しました。ハイエンドモデルが気になる人は、来週にはグローバル向けに発表されるモデルの日本発売を待つべきでしょう。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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