鉄腕アトム型ロボット「ATOM」を作れる! 完成品は2018年9月までおあずけです

講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOの5社は、手塚治虫生誕90周年記念企画として、鉄腕アトムを目指す「ATOM」プロジェクトを始動しました。

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▲右からVAIOの大田義実 代表取締役、手塚プロダクションの手塚眞 取締役、講談社の野間省伸 代表取締役社長、NTTドコモの吉澤和弘 代表取締役社長、富士ソフトの坂下智保 代表取締役執行役員

同プロジェクト第一弾として、「コミュニケーション・ロボット 週刊鉄腕アトムを作ろう!」が4月4日より発売されます。「ATOM」はパートワークの付録として販売され、ドライバーを使って組み立てることで、2018年9月には完成します。

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▲創刊号イメージ

 

■各社の役割分担について

ATOMのロボティクスやOS、AI部分は富士ソフトが設計開発しました。AIはネットワーク経由で自然対話プラットフォームと接続しますが、こちらはNTTドコモが開発。

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▲各社の担う部分について

一方、VAIOはATOM本体で使用する電気系統のメインボードなど、製造を担当します。また、「ATOM 組み立て代行サービス」も同社が担います。

なお、会話の元となるシナリオモデルの作成のほか、出版コンテンツの作成、全体の企画、プロデュース、販売は講談社が担当しています。

 

■顔認証機能がポイント

ATOMのAIには、富士ソフトが設計開発した「フロントエンドAI」が実装されています。これは、同社が開発に携わった「PALRO」でも使われていた技術です。

顔認証では家族や友人を12人まで認識可能。リアルタイムで人の表情に反応したコミュニケーションをします。

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▲会場では、認識済みの人と初めて会った他の人を区別して反応するシーンも

人の口の動きの認識や、顔の向きで関心の度合いを測る機能もポイントです。

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▲公開されたATOMの主要スペック

 

■言葉認識にはドコモが一役担う

ATOM本体が認識できない言葉は、音声認識でテキスト化した後、クラウドへ移行。NTTドコモの「しゃべってコンシェル」の技術を生かした「自然対話プラットフォーム」で対応することになります。

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▲NTTドコモの吉澤社長曰く、「会話データを記憶して、会話をすればするほど親密度が増す」とのこと

 

■価格は約18万円〜

パートワーク及び、組み立て代行サービスは「講談社 ONLINE STORE」で申し込み可能。先行予約は2月22日より開始されています。価格は創刊号が830円(税別、以下同)、通常号が1843円、高価格号が2306~9250円。70号全て購入する場合の合計価格は約18万4474円となります。

また、組み立て代行サービスを利用する場合には、21万2900円(税別)で入手可能。発送時期は2018年の9月頃より順次開始予定です。第1期の予約受付は、2月22日~7月11日17時まで実施中。限定 1000 体を予定しています。

>> 『週刊 鉄腕アトムを作ろう!』

 


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(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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