ソニー系ベンチャーのセーフィー株式会社は3月2日、クラウド映像プラットフォーム「safie(セーフィー)」の提供開始をアナウンスしました。
本記事では、同発表会場での説明を交え、最新ネットワークカメラ事情についてご紹介しましょう。
まず、従来の防犯カメラに関する課題は3つ。
(1)価格が高いこと
(2)使いにくいこと
(3)セキュリティに対する心配があること。
こうした課題を解決するものとして、クラウドを利用したネットワークカメラが登場してきています。メリットは、(1)初期導入コストが安く、(2)アプリで手軽に利用可能、(3)セキュリティ面にもメリットがある、という点でしょう。「safie」もこうしたサービスのひとつです。
■クラウド型の最大のメリットは価格
具体的にどの程度のコスト差があるのでしょうか。ビジネス利用のシーンを例に、カメラ4台を設置して7日間の動画保存を行う場合で考えてみます。
ソフマップの渡辺氏によると、一般的な防犯・監視カメラは、カメラ20万円+HDD10万円+工事費20万円=計50万円という初期費用が掛かるとのこと。ランニングコストは0円ですが、HDDの買い替えや、カメラ故障の際の交換コストは別途発生。また、カメラの設置場所を大きく変える場合にも工事費用が必要となります。
一方で、クラウド型のSafieでは、初期費用はカメラ代の8万円のみ。一方、ランニングコストとして、クラウド利用料が4800円/月が掛かります。保存したデータはクラウド上にアップされるので、別途HDD代はかかりません。
また、メリットとして場所を問わずに設置できるため、カメラ位置を自由自在に変更できることが挙げられました。
■場所・時間を問わずに映像を確認できる
ネットワークカメラで撮影した映像は、クラウド上に保存されるため、スマホやタブレット、PCなどを通して場所を問わずに確認できます。
また、Safieの場合、動く被写体が写った時間帯は、アプリ内で明示されます。全ての映像をチェックしなくても、要点だけをハイライトで確認可能ということですね。
さらに、事故や火事で建物やカメラが破損してしまった場合にも、映像データはサーバ上に保存されていて安心。こうした点もクラウド化のメリットです。