「クラブマン」のネーミングは、かつての“クラシックミニ”時代から存在した。ミニのトランク部分を伸ばした、まるで“ミニステーションワゴン”のようなボディだ。ニューMINIになってからも、ボディバリエーションとして用意されていた。“観音開きのリアゲート”、“クラブドア”(逆ヒンジの小さな後部座席用ドア)など、個性的なディテールで人気を集めた。
もちろん他メーカーのステーションワゴンに比べると、さすがに荷室の広さはかなわない。だからこそ、どうしてもMINIがいいというファンから支持されていた。
今回の新クラブマン、気になるのはサイズ。先代に比べてサイズアップした、4253×1800×1441mm というサイズは、先代より270mm長く、90mm幅がワイドになっている。ホイールベースは100mm長くなった。
乗員は5人でラゲージは360リットル。シートを倒せば最大1250リットルもの容量があり、トランクは観音開き。この点はクラブマンの伝統が受け継がれている。また、5ドアモデルをベースにしていることからも分かるように、クラブマンの大きな特徴だった車体右側のクラブドアは廃止されている。
エンジンはガソリン2種類、ディーゼル1種類の合計3種類。ガソリンは「MINIクーパー クラブマン」が1.5リッター、最高出力136PS。高性能モデルの「MINIクーパーS クラブマン」が2.0リッター、最高出力192PS。ディーゼルは「MINIクーパー D クラブマン」で2.0リッター、最高出力150PSになる。
BMWグループになってからのMINIは、それ以前のクラシックミニとはまったく別モノになったが、クラブマンの大型化を見ると、その思いはより強くなる。5ドアのステーションワゴン版というより新しいバリエーションが加わった、と言ったところ。エンジンを見ても、「ワンランク上のモデル」と言えそうだ。
この秋に登場が噂されているが、気になる価格など、今後の発表が気になるところだ。
(文/&GP編集部)
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