■1対1だけでなくグループ通話でも使える!
このサービスを利用できるのは「Skype for Windows デスクトップ版」「Skype for Windows 10 プレビュー版」そして、ブラウザで使える「Skype for Web」。残念ながら、AndroidやiOSのスマホアプリには対応していません。
使い方は非常に簡単。まずは、Skypeのアプリケーションを最新版にアップデートし、通話相手を選択した後、翻訳機能をオンに。あとは翻訳する言語を設定するだけでOK! 発信して会話が始まると、自分が話した日本語が設定した言語に翻訳されて相手に聞こえます。もちろん相手の話は日本語に翻訳されるという仕組みです。グループ通話でも使えます。
▲説明会でも上映された利用イメージを紹介する動画。ほっこりしますよ。
日本語の他には、アラビア語、中国語(北京語)、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語がサポートされています。このサービスのリリースに合わせて、マイクロソフトが開催した説明会で、いち早く、その使い勝手や性能を試すことができました。
■思っていた以上に誤訳は少ない!
筆者は、ドイツ語のスピーカーとビデオ通話をしてみました。用意された会話例もありましたが、あえてフリートークで翻訳性能をチェック。「どちらの出身?」「今日の天気はどう?」「きれいですね!」といった感じで…。
日常会話であれば、ほとんど間違いなく翻訳してくれます。独り言のようなつぶやきも聞き取って、自動的に翻訳が始まるので、いい加減なことは言えない感じでした(笑)。誤訳は思っていた以上に少なく、むしろ、認識が難しい言葉は翻訳対象から除外されるような、そんな印象を受けました。
なお、Skype for Windows 10 プレビュー版では、固定電話や携帯電話への通話でもSkype翻訳を使えるそうです。中国やロシアなど、英語が通じにくい地域を訪れる予定で、事前にホテルやレストランを予約したいときなどに重宝することでしょう。
ちなみに、Skype 翻訳には、最新のAI(人工知能)技術が用いられています。学習機能も備えているため、使えば使うほど翻訳精度が向上することが期待できるとのこと。
Skypeの翻訳機能のベースとなるのが「Microsoft Translator」です。翻訳エンジンの変更により、これを用いるすべてのアプリ、サービスの翻訳精度も向上したとのこと。「Microsoft Translator」アプリは、iPhoneやAndroidスマートフォンでも利用でき、60の言語に対応しています。海外旅行・出張などで、実際に会う人とのやり取りで役立ちそうです!
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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