■新しいAR技術「Tango」に対応
「Tango」とは、グーグルが中心になって開発した新しいAR(拡張現実)技術。現実空間をリアルに認識し、スマホアプリなどを通して、これまでには体験できなかった臨場感のあるゲームや便利なサービスが利用できる技術です。
ZenFone ARには、「2300万画素カメラ」と「モーショントラッキングカメラ」、そして赤外線機能を搭載した「深度カメラ」が搭載されていて、これを「ASUS TriCam(トライカム)システム」と呼びます。Tango対応アプリを使う際は、この3つのカメラが起動し、目の前にある空間に、現実には存在し得ないものを表示したり、床や壁、物体までの距離を検出し、その情報を応用できたりする仕組みです。
発表会では、すでにGoogle Playストアに公開されている、いくつかのTango対応アプリのデモンストレーションも行われました。
例えば「RoomCo AR」というアプリは、複数インテリアメーカーの家具の3Dデータが収録されており、そこから選んだ家具を自分の部屋に置いてみるシミュレーションができる仕組み。従来の簡易ARとは違い、床や壁の位置を含めた空間の視覚的特徴をかなり正確に認識するので、ピタリと壁に付けたり、人がいる状態でのイメージを確認できたり…。新しい家具を購入するときはもちろん、部屋の模様替えのシミュレーションとしても役立ちそうです。
ほかにも、現実空間で楽しんでいるような錯覚が得られるドミノゲームや、恐竜を表示させて一緒に撮影したりできるアプリなど、すでに30以上のアプリを利用できるそうです。
■人気のVRも手軽に楽しめる!
もうひとつのセールスポイントが「Daydream」に対応していることです。Daydreamとは、グーグルが普及をめざすVR(仮想現実)のプラットフォーム。ZenFone ARをVRヘッドセットに装着すると、手軽に全方位に広がる迫力の映像を楽しめるようになっています。
日本ではまだ、グーグル純正のVRヘッドセット「Daydream View」は発売されていませんが、心配無用! ZenFone ARの梱包パッケージが、そのままVRゴーグルに早変わりする仕掛けです。