ダマスカス鋼は1000年以上前の古代インド独自の製鉄技術が起源。シルクロード経由で中東のダマスカスまで伝わり「ダマスカスの剣」と呼ばれるようになったとされる。
ダマスカス鋼の製法は継承されていないため、現存する「ダマスカスの剣」を調査しながら再現が試みられているという希少な素材だ。複数の金属を重ねることで生みだされた神秘的な模様にまず驚かされるが、鋼材としても各金属の長所が組み合わされており、しなやかさと硬さとを併せ持つ。
研磨や光沢出しの工程を経て、波紋やマーブル模様にも似た美しいブレードに仕上がる。ハンドルにはスイス産のウォールナット材を使用。美しい木目は、波形の模様を見せるブレードと相まって、同じモノのない“世界に1本”のナイフに仕上がっている。
装備される機能は、ダマスカス鋼ラージブレード、コルク抜き、缶切り、マイナスドライバー(大)、マイナスドライバー(小)、栓抜き、ワイヤーストリッパー、リーマー(穴あけ)、キーリングの9つ。
フォールディングナイフはアウトドアにぜひ持っておきたいツールだが、備えた機能を瞬時に判断して使いこなせるほうがいい。そのためには“一生モノの1本”を手にし、使い慣れることだ。限定だからといって飾っておくのはもったいない。ハンドルの木材は経年変化が楽しめるし、ダマスカス鋼のブレードも実際に使ってこそ、その耐久性を実感できるはずだ。
(文/&GP編集部)
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