それがクラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイト「First Flight™」(ファースト・フライト)。ソニーの企画に共感したヤフーの協力で立ち上げたプロジェクトだ。
クラウドファンディングと言うものの、構造的には実質、“予約制数量限定販売”に近いもの。企画段階の商品アイデアやサービス案をティザー等で紹介し、それを欲しいという人から資金を募る。さらに、人々の生の声をリアルタイムで取り入れ、実際の製品化に活かしていく。目標額を達成しプロジェクトが成立すれば、支援者はその商品ないしサービスを手に入れることができるという仕組み。
現在、モノや環境をデジタルにカスタマイズできる“誰でも発明家になれる”スマートDIYキット「MESH™」の販売、および、その日の服装や気分に合わせて24通りのパターンからデザインを選ぶことができる、電子ペーパー製の「FES Watch」の予約販売を国内向けに開始。
さらに、多数の家電をシンプルに使える、こちらも電子ペーパーを用いた“あなたになじむリモコン”「HUIS™ REMOTECONTROLLER」のクラウドファンディングも1カ月半程度の期間限定で実施している。興味がある人はぜひサイトを覗いてみて欲しい。
本音を言えば、予約制販売的なサイトでなく、本来の意味でファンディング(投資)のプロジェクトなら、「さすがソニー」といいたいところ。とはいえ、ここから新しいものづくりの仕組みが生まれるかもしれない。老若男女やプロアマ問わず、斬新なアイデアと勇気によるアイテムやサービスがどんどん生み出されることを期待したい。
(文/&GP編集部)
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