故人を運ぶ専用車を手配するWebサービス「葬マップ」を、葬儀社アーバンフューネスが開発しました。人が亡くなる場所は、時代とともに自宅から病院へと変わり、 今では8割の方が病院で亡くなっています。 病院によっては、亡くなってから2、3時間で故人の移動を求めてくるところもあります。
従来は、このような状況で葬儀社を選び、葬儀社を通じて、故人を移動するための寝台車を手配しなければなりませんでした。 しかし、まずは寝台車だけを手配し、故人を葬儀の日まで休める場所に移動し落ち着くことができたとしたら? どんな葬儀を行うのか、どの葬儀社に依頼すればいいのか、考えるだけの時間を確保できることでしょう。
そこで役立つのが「葬マップ」です。GPSによる位置情報で、現在地の近くを移動している寝台車を簡単に把握できます。また、寝台車が到着するまで待つ間に、寝台車を所有する会社にいろいろと相談も可能。寝台車の手配を葬儀社に依頼することなく、遺族の手でできるWebサービスが、「自分に合った葬儀を行う社会」を実現する第一歩となることでしょう。
地図には、葬儀を行う斎場や、故人を休ませることができる専用の安置施設、火葬場も表示されます。 現在地から移動先までの距離が分かるので、移動にかかる費用も算出できます。また、「葬マップ」と連動しているサイト『葬儀ガイド』には、多くの葬儀事例が投稿されています。専用アプリで、葬儀の画像や総額・場所・内容・担当した葬儀社から担当者まで投稿することができます。こうした実際の口コミ情報に触れられるというのも、メリットだと思われます。
このサービスの問題点としては、そんなバタバタしているときに「そうだ、葬マップを使おう!」と思い出すかどうかでしょう。お葬式の手配は、その時期が近づけば意識するご家族は多いはずですが、ご遺体の移動については当日お願いしようと思っている葬儀社任せなのが一般的だと思います。言うなれば、その逆からの考え方が、この「葬マップ」なのです。まずは霊柩車を手配し移動をお願いする。その後に葬儀社を考えるというものです。
なので、その時期がまだ先だと思っている方も、一度「葬マップ」を覗いてみることをおすすめします。
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(文/&GP編集部)
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