接着材不要でお手軽!簡単に作れる最新プラモの完成度がすごい

■少パーツ数、塗装済みな自動車プラモ!

まずは青島文化教材社が試作中の1/32 乗用車キット。パーツ数はわずか23点! ちなみに同社の1/24 カーモデルだと70点~90点程度なので、いかに少ないかが分かるはず。しかも接着剤は不要で、ヘッドライトやフロントガラスはクリアパーツで色分けされていて、塗装しなくても完成度は高そう。第1弾は「1/32 トヨタ プリウス」(スーパーホワイトIIとエモーションレッドの2色展開)、「1/32 スズキ ハスラー」(フェニックスレッドパールとキャンディピンクメタリックの2色展開)。予価は1500円(税別)、今夏発売予定です。

▲ドアの裏側からダッシュボードまで、インテリアが丸ごと一体成型されているのが斬新! シートやダッシュボードの細かい造形も再現されるようです。

▲ミラーパーツは取り付けは車体側面にグッと差し込むだけ。製作のイメージビデオを見るに、週末の空き時間でサクッと製作できる印象だった。

 

■城ファン必見!重ねていけばあっという間に完成な城プラモ

長年、城郭のプラモデルを発売してきた童友社では、接着材要らずの完全塗装済みキットを試作品として展示していました。大きな特徴は白壁部分。通常、4方向のパーツを貼り合わせて“箱”のようにしますが、それが一体成型される模様。それらを重ねるように組み立てていくと1時間程度で完成…という感じになるそう。しかも、石垣には彫刻が見て取れるなど造形にも注力されています。ベースの寸法は12㎝×8㎝の手のひらサイズで置き場所を取らないのも◎。現在「大阪城」「江戸城」「熊本城」が予定されており、価格は未定。今夏以降に発売予定です。

▲商品のパッケージは、中身が見えるウインドウ仕様を想定。ベースに着色が見て取れることから、塗装しなくてもそれなりの完成度が期待できそう

 

■たった1000円で内部まで精巧なゼロ戦!

模型ファンの間でも話題なのが、食玩ブランドF-toysの「1/72 フルアクション零戦21型」です。精巧な作りもさることながらギミックが満載! キャノピーが開くほか、主翼や尾翼が動き、主脚や尾輪を引き出せて、しかも翼端も折り畳めます。「赤城」艦隊戦仕様のデカールが8機分付属。塗装済みだから組んだだけでも十分カッコイイ。「でも、お高いんでしょ~?」と思われるかもしれませんが、この出来栄えで1000円ジャスト(税別)! 発売元であるプラッツの心意気に、思わず財布の紐が緩みそう。5月29日発売予定です。

▲エンジンの装甲板も取り外し可能。精巧に再現されている内部の緻密なメカニズムを眺めるのも楽しい

 

このほかにも、フジミ「艦NEXTシリーズ」をはじめ、現在発売中のプラモデルでは接着剤不要のキットがじわじわと増えています。ただし、接着剤不要をうたっているものの、いざ組み立ててみるとパーツ同士の“かみ合わせ”が悪くスムーズに作れないケースも。ホビーショーの注目キットとして紹介した3モデルはこれから発売される試作品だったので、発売後、組み立ての精度がどこまで確保されているのか気になるところ。発売が待ち遠しい限りです。

 


[関連記事]
飾りたくなる!宇宙開拓史の象徴的シーンをプラモで再現しよう!

全高30cm超!「BB-8」ビッグスケールプラモは素組みで飾れる完成度!

実物大17cmのエボルタくんが作れる!全身可動のプラモキット


(取材・文/ナゴヤリュータ)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする