■軽くてパワフル! 新しいキーボードも魅力の「Surface Pro」
新型「Surface Pro」は、従来のSurface Proシリーズのデザインを踏襲しつつ、女性でも片手でラクに持てるほど本体が薄く、約770gと軽いのが特徴です。ヒンジは165度まで広がる「スタジオモード」にもなり、「Surfaceペン」での作画・入力もスムーズに行えます。そのSurfaceペンも筆圧感知が4096段階に向上し、傾き検知機能を追加され、追従性も高くなっています。
CPUには第7世代の「Core m3」や「Core i5」を搭載。Surface Pro 4と比較して約20%のパフォーマンス向上を実現し、ファンをなくすことよる静音化、約13.5時間の連続駆動も実現しています。
別売のキーボードには新素材の「Signature タイプ カバー」が登場。一見するとフェルトのような見た目で、従来の、プラスチック調の硬いキーボードとはまったく異なる、滑らかでやさしい手触りでした。
コンシューマー向けの税抜参考価格は10万5800円(CPU:Core m3/メモリ:4GB/記憶域:128GB)〜。Surfaceペン(8月発売予定)は1万1800円、Signature タイプ カバー(7月7日発売)は1万9400円です。なお、Wi-Fiモデルに加えて、今秋頃に、LTEモデルを発売することも予告されています。
■マリメッコのかわいいスキンシールが新登場!
Surfaceといえばクールなデザインが目を引く印象ですが、新たにブランドコラボによるカスタマイズが可能になりました。今回、パートナーシップを結んだのは、「Marimekko(マリメッコ)」。特徴的な色使いと独創的なデザインを持つ北欧のファブリックブランドです。
Surface ProおよびSurface Pro 4の背面に貼り付けられるスキンシールは、6月15日よりMicrosoftストアにて発売。さらに、秋には、Surface ProとSurface Laptopのどちらでも使えるケースも発売される予定です。
■大画面をアナログ感覚で操作できる「Surface Studio」
「Surface Studio」は、グローバル向けには昨年10月に発表されて、すでに海外のクリエーターたちに支持されている一体型PC。28インチの「4.5K PixelSense」ディスプレイを搭載し、しかも厚さはわずか12.5mm。「ゼログラビティヒンジ」という独自構造により、指一本で簡単にディスプレイの角度を調整でき、20度まで傾けられます。Surfaceペンあるいは指で、大きなキャンパスに絵を描くような感覚で作業ができ、角度を変えると、複数人で共有するホワイトボードのようにも使えます。
発表会では、書道家によるデモンストレーションが披露されましたが、文字のかすれやにじみ具合など、リアルな描写力に驚かされました。筆者も実際にSurfaceペンを使ってみましたが、ペンの操作と画面の反応にタイムラグがなく、滑らかにスラスラと書けました。
また、「Surface Dial」という別売のコントローラーもあり、ディスプレイ上に置いて軽く押すとメニューが表示され、ズームや戻るなどの動作を選択できる仕組み。この「Surface Dial」と「Surfaceペン」を同時に活用することで、利き手のペンはデザインに集中したまま、片方の手でダイアルを操作して、色やブラシの変更を行うなど、効率的に作業ができるとのこと。ですが、使いこなすには多少の慣れやテクニックが必要なようで、あくまでもプロのクリエーターをターゲットとするデバイスといえそうです。
コンシューマー向けの税込参考価格は38万4800円(CPU:Core i5/メモリ:8GB/記憶域:64GB SSD+1TB HDD/)〜。Surface Dialは1万800円です。
■性能だけでなく、質感にもこだわった「Surface Laptop」
「Surface Laptop」は、13.5インチのPixelSenseディスプレイを搭載するノートPC。14.48mmと薄さで、重さは約1250g。されど、最大約14.5時間の連続駆動(動画再生時)というスタミナを備えたタフなマシンです。
最大の特徴は、パームレストに「アルカンターラ」という高級素材を用いていること。スウェード調の人工皮革で、高級車の内装にも使われるものだそうです。プラチナブルー、コバルトブルー、バーガンディ、フラファイトゴールドの4色から選べるのも魅力です。
CPUは第7世代のCore i5で、OSはWindows 10 Sを初期搭載しています。税込参考価格は12万6800円(CPU:Core i5/メモリ:4GB/記憶域:128GB)〜です。
気になるモデルは見つかりましたか? 新しいペンの書き心地も、新しいキーボードの手触りも、そして新しいSurface Proの軽さも、実際に手にすると驚くこと必至。ぜひ、取り扱い店に足を運んでチェックしてみてくださいね。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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