いまや日常生活でスマホを片時も放せないという人は多い。それは、クルマに乗るときだって同じ。ナビアプリをはじめ、スマホをクルマで利用する人が増加している昨今、安全かつ快適に使えることはみんなが望むこと。なにより使い慣れたスマホを車内で使えるのは便利だ。
逆に不満となるのが、操作のしづらさや画面の見にくさ。運転中に届いたメールや電話の着信でアセったという経験があるはず…。
そんなドライブシーンでの不満を解消してくれるのが、カロッツェリアからこの秋に登場したカーオーディオ。本格的なカーナビは必要ないけれど、もっと車内で快適にスマホナビや音楽などを楽しみたいという人にピッタリなのが、新ジャンルのカーオーディオ「MVH-7500SC」(実勢価格:1万9000円前後)だ。早速、気になる使い勝手をチェックしてみた。
■内蔵クレイドルがスマホをしっかり固定
1DINサイズと呼ばれる標準的なオーディオと同じ大きさのボディには「クレイドル」を内蔵。写真のように本体の上部にスマホをはめ込んで固定することができ、まるでオーディオとスマホが一体化しているようなスマートなルックスとなる。パイオニアによるとiPhone Xs Maxにも対応できるとのことで、それよりも小さいサイズのスマホであれば問題なく使用可能だ。
取り付けは上側のフックに本体を押さえつけるようにして下側のフックに引っ掛けるだけ。下の写真のように横位置でも縦位置でも好みに合わせて使える。また、専用アプリの「Pioneer Smart Sync(無料・iPhone用、Androidスマホ用それぞれあり)」をスマホにインストールし、Bluetooth接続でペアリングも行う必要がある。もちろんこれは初回のみでOKで、次回、クルマに乗るときには自動で接続してくれる。また、本体フロント部にUSBポートを備えているので、スマホを接続して給電が行えるのも便利だ。
■スマートフォンリンクでできること
オーディオとスマホがリンクすることにより、今までにない快適な操作や楽しさを実現する。驚かされるのはMVH-7500SCのフロントパネルに設けられたボタンを押すだけでスマホのアプリを呼び出せること。ナビアプリ、音楽アプリ、電話、メッセージアプリなどが対応し、素早くそれらの機能を利用できる。しかも各アプリはユーザーが普段使用しているものを指定できる。
ナビアプリならばGoogleマップでもYahoo!カーナビでもMapFanでも構わず、9種類に対応。音楽アプリはSpotifyやAmazon Music、Google Play Musicなど17種類が利用でき、メッセージアプリはMessenger、Facebook、LINEなど8種類から選べる。見た目だけでなく、機能面でもオーディオとスマホが一体化しているように利用できるのは使い勝手がいい。
カーナビ
【対応アプリ】Google Maps/Waze/Yandex.Navi/Yahoo!カーナビ/Maps(iOS Native)/NAVITIMEドライブサポーター/カーナビタイム/ドコモドライブネットナビ(カーナビ)/MapFan
音楽
【対応アプリ】Spotify/Deezer/Google Play Music/Sound Cloud/ミュージッククルーズチャンネル2(MCC2)/AWA/radiko.jp/LINE MUSIC/KKBOX/StarMaker/Amazon Music/Podcast/MIXTRAX/Gaana/RadioTunes/Smule/Musixmatch
電話
メッセージ
■音声認識機能を搭載
マイクのアイコンは「音声キー」で、これを押して発話すれば、カーナビアプリの起動や楽曲検索、電話、設定などの各種の操作を「声」で行える。スマホ画面には簡単な操作ガイドも表示されるため使い勝手もなかなか。運転中や信号待ちなどでもハンドルから手を離さず安全にコントロールができるのは便利だ。
音声キー
MVH-7500SCに搭載されている多彩なサウンドコントロール機能はスマホで設定できる。グラフィカルな画面から直感的な操作が行えるので機械が苦手という人にも安心だ。クルマのタイプに合わせて選べる「イージーサウンドフィット」や歓声・拍手などをミックスする「ライブシミュレーション」、パワーのある低音を生む「スーパー轟サウンド」などを備え、タイムアライメントやグラフィックイコライザーなどによる本格的な調整も可能。
■サウンドエフェクト機能も充実
イージーサウンドフィット
31バンドグラフィックイコライザー
スーパー轟サウンド
ライブシミュレーション
■カラーリングが好みで変えられる
スマホの壁紙は静止画面テーマ12種類、ライブ画面テーマ4種類を用意し、好みや気分に合わせて選択が可能。しかもテーマに連動してMVH-7500SC本体のイルミカラーを変更することもできる。
静止画面選択表示
ライブ画面選択表示
静止画面選択表示
■ドライブサポート機能で安心度が高まる
スマホのジャイロセンサー使って衝突を検知し、一定時間操作がない場合には自動的に登録してある宛先に場所を伝えるメッセージを送信したり、電話をかける。万が一の事故のときには頼りになる。
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電動オートホールド&ワイヤレス充電式のスマホホルダーも登場!
今回同時に車載用のスマートフォンクレイドル「SDA-SC500」(実勢価格:7000円前後)も登場。強力な吸盤でダッシュボードに固定するほか、付属アタッチメントでエアコンの吹き出し口にも取り付け可能。「電動オートホールド」機構を備え、上部の静電タッチセンサーに触れればアームが開き、スマホを近づけると左右のアームでスマホの側面を挟み込んでしっかり固定する。スマホ脱着時の落下を防ぐ「スリップ防止パッド」と「落下防止パーツ」も装備されている。
また、ワイヤレス充電の「Qi(チー)」規格に対応しており、適合機種であれば最大10Wの急速充電が可能。マイクロUSB Type-CケーブルとQuick Charge 3.0対応シガーソケット用USBチャージャー(2系統)を同梱している。
■電動オートホールド式
>> カロッツェリア「MVH-7500SC」
>> カロッツェリア「SDA-SC500」
(文/浜先秀彰 写真/糠野 伸)