「SodaStream(ソーダストリーム)」といえば、自宅で手軽に炭酸水が作れる世界45カ国で愛用されている炭酸水メーカーです。ここ数年、ハイボールがちょっとしたブームになっているので、自宅でおいしいハイボールを作りたい人たちの間では持っておきたいアイテムのひとつでもあります。
そんなソーダストリームが飲み物を作るときだけでなく、料理にも使えるってご存知ですか? そう、炭酸水を使うことでおいしくなる料理があるんです。それは“ごはん”。
味がついていないとはいえ、炭酸水でごはんを炊くってなんだか抵抗がありますよね。私もそう思っていたんです。しかし、実際にソーダストリームで作った炭酸水で炊いたごはんを食べてその考えを改めました。どうして炭酸水でごはんを炊くとおいしくなるのでしょうか?
■プッシュ回数を加減して炭酸の強度を調整可能
まずは、ソーダストリームで作った炭酸水を飲んでみます。普段、つい加糖された炭酸飲料を飲みがちなので、物足りなさを感じるかと思ったのですが、そんなことは全然ありません。
ソーダストリームの使い方は非常にシンプルで、本体背面にガスシリンダーを取り付け、水を入れたボトルを本体にセットします。あとは、本体上部の炭酸注入ボタンを1秒ずつ数回押すだけ。5〜6回押せば強炭酸の炭酸水が完成します
しっかり炭酸が入っていると満足感があるので、味が付いていないことはあまり気になりません。もちろん、シロップを加えることで飲み方のバリエーションも増やせます。
炭酸水は食べ過ぎを予防できるだけでなく、便通の改善や疲労回復など健康面での効果も期待できるそうです。そんな炭酸水を料理に使うと聞くと、おいしくなりそうな気がしてきますね。
■炭酸水で炊いたピラフと白ごはんを実食
炭酸水を使ったごはんを提供してくれたのは、西麻布の「HOUSE(ハウス)」というビストロ。こちらのお店の自慢は、鋳物鍋「STAUB(ストウブ)」を使った料理で、今回はお店で実際に出しているストウブを使って炊いた「宿毛産シロダイと茗荷のホワイトピラフ 実山椒ソース」をいただきました。
まずは、普通の水で炊いたピラフから。最初にお米を炒めてから水を加えて炊いているので、お米は少し固め。芯が残るか残らないかという絶妙な硬さで、まさに本格的なピラフの味わいです。ミョウガや実山椒のソースの味のインパクトが強く、和風と洋風の味が口の中で一気に広がる感じがします。
続いていただいたのが、炭酸水を使って炊いたピラフ。驚いたことに、写真では少し伝わりづらいかもしれませんが、パッと見ただけで違いがわかるんです! 同じ作り方をしているのに、水が違うだけでこんなに変わることに驚きを隠せません。先ほどよりも実山椒の香りも立っています。
食べてみて、さらに大きな衝撃が。そう、ごはんがふっくらしていて、お米一粒一粒にしっかり味が沁み込んでいるんです。先ほどはあんなにインパクトのある味だと思ったにも関わらず、炭酸水で炊いたごはんは味に丸みがあり、「別の調味料を使ってるのでは?」と感じるほど。
普通の白ごはんもお土産としていただいたので、自宅に持ち帰って冷えたままで食べてみましたが、やはりこれも全然違うんです。どちらも少し固めに炊飯されているように感じたのですが、炭酸水で炊いたごはんのほうが、ふっくらしています。お米の自然な甘みが少し噛むだけで感じられ、新米と古米を食べ比べているのかと思うほど違います。
■おいしくなる秘訣は炭酸の生み出す“気泡”
ソーダストリームによると、実際に水道水と炭酸水で炊いたごはんの長さを計ってみると、水道水の平均長径が8.6mmなのに対し、炭酸水は9.2mmという結果が出たそうです。どうしてそうなるのかというと、炭酸水を加熱することで気泡が増えるから。食材のなかに気泡が残り、膨らんだままで食材が固まるからなのだとか。
今回はごはんの試食をしましたが、これは出汁(だし)でも同じことが起こるそうです。昆布だしをとるのに炭酸水を使うと、より早く効果的にだしが出ます。また、旨みやコクが出て、渋みが減るといった特徴もあるそうです。
とはいえ、普段から料理をするのに炭酸水を買うのはコスパが悪いですよね。そこでソーダストリームの出番! ペットボトル入りの炭酸水とソーダストリームの500mlあたりの値段を比較すると、ペットボトル入りの炭酸水が安くても80円ほどするのに対し、ソーダストリームは約18円。しかも、炭酸水を作るボトルは洗って何度も使えるので、ペットボトルのゴミが出ないのも強みです。
健康的な飲み物が飲めるだけでなく、料理もおいしくしてくれるソーダストリーム。こんなに万能なアイテムを見逃さない手はありません!
>> ソーダストリーム
(取材・文/今西絢美 写真/&GP編集部、ソーダストリーム提供)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。