エンジンオイルに混ぜるだけ!クルマの調子が良くなるコーティング剤とは?

<<愛車のエンジンの調子を維持したい人、復活させたい人に必見の 「燃焼エンジン用コーティング剤」を実際に試してみた!!>>

人気レーシングドライバーのミハエル・クルムさんが、その性能に惚れ込んで母国ドイツから輸入を始めたという燃焼エンジン用コーティング剤、レビテック「PowerShot(パワーショット)」

エンジンオイルに混ぜて使用するが、オイル添加剤ではなく“燃焼エンジン専用コーティング剤”を謳っている。どのようなものかというと、エンジンオイルに混ぜたシリジウム粒子が、摩擦によってダメージを受けた金属表面にケイ素系成分“シリジウム”をコーティングすることでシリカ被膜を形成して修復や保護を行うというもの。

特にエンジン内部で起こるフリクション(摩擦)の低減が期待できる。市販車のほとんどのエンジンに対応しており、愛車を大事に長く乗りたい、最近エンジンの調子があまりよくないなと不満のある人に要チェックのアイテムだ。

日本総代理店のテクニックグループによると、約1500㎞の走行でコーティングが完了し、約5万㎞まで効果が持続するという。そこで今回、どれくらい効果があるのか、スタッフが所有するクルマ4台で実際に使用してみたので、そのレポートをお届けしよう。

▲S(6480円)、M(1万5120円)、L(1万9440円)の3サイズを用意。使用量の目安としてはエンジン排気量1000cc以下がSサイズ1本、1500ccまでがSサイズ2本、2500ccまでがMサイズ1本、3500ccまでがLサイズ1本、4000ccまでがLサイズ1本+Sサイズ1本

▲エンジンを暖め、約1分程度よく振った液剤をオイル注入口から規定量を入れる。注入後しばらくは回転数を上げて走行する。注入後1500kmまでオイル交換は禁止だ

▲ドイツ人レーシングドライバー、ミハエル・クルムさん。1994年に来日し、同年の全日本F3選手権でシリーズチャンピオンを獲得。以後、フォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権 SUPER GTなど日本のトップカテゴリーで活躍したトップレーサー

▲テスト車1/2016年式 トヨタ・ヴィッツ 走行距離:約2万2000㎞

メーカーの話では約1500㎞の走行でコーティングが完了するといっていたが、すぐに効果を発揮。ヴィッツの1Lエンジンは3気筒で振動も騒音も大きめなのだが、かなりおとなしくなった。普段から乗っているクルマであれば明らかに気付くレベルだ。また、追い越しや合流などではアクセルを踏み込んだ際のエンジン回転の上昇がスムーズで気持ちよく加速するようになった。これなら燃費も向上しそうだ。効果は約5万㎞まで持続するらしいので、コスパも合格といえるだろう。

▲テスト車2/2013年式 BMW・320dツーリング 走行距離:約3万6000㎞

ディーゼル車ということもあり、車内でもそれなりのノイズが感じられるクルマだったが、パワーショットを注入してからしばらくすると、かなり静かになったと感じられるようになった。走りに関しても加速感が増して、アクセルとのタイムラグが減っている。効果を発揮するまでにもっと時間や走行距離が必要だろうと思っていたが、かなり即効性がある印象。オイル注入口から注ぐだけで使用できるし、わざわざオイル交換をする必要もないのも手軽でうれしい。

▲テスト車3/2012年式 ホンダ・ステップワゴン 走行距離:約21万3000㎞

走行距離は新車購入から約7年で20万㎞を突破。走行距離が多いクルマほど効果が期待できるらしく、50万㎞を目指して乗り続ける予定なのでエンジンに長生きしてもらうため、早速使用してみた。すると、エンジンのフィーリングがよくなったように感じられ、パワーショット注入以前の最高燃費は市街地で8.5~9㎞/L、高速移動時の10.5㎞/Lに対し、注入後は高速移動時で11.1㎞/L。燃費では効果が数値がしっかりと示された。使用直後でこの結果なら、さらなる燃費向上が期待できそう。

▲テスト車4/2001年式 スバル・レガシィ ランカスター 走行距離:約13万㎞

注入後200㎞ほど走った段階では、ザラ付いた高回転がややスムーズに。「中回転域のもっさり感も改善したかな、ああ確かに効果があるね」という感じ。しかし、走行距離が増えるほどにエンジンフィーリングがどんどん変化。体に伝わる微振動の質がシルキーになっていき、アクセルをほとんど踏まずに巡行できる道路では、エンジンの静粛性と滑らかさが明らかに向上している。経年車を大切に乗り続けたい人にとって見逃せないコーティング剤といえるだろう。

■結果 ~幅広いタイプのクルマに体感レベルの変化~

小排気量、ディーゼル、多走行車、経年車…といろいろなタイプのクルマでテストしてみたが、いずれも体感レベルで走りが改善されたり、燃費が向上したりと十分な効果が得られた。コーティング被膜は時間が経つにつれてより完璧になるようなので、今後もさらなる改善が期待できそう。今回、ある程度、走行距離の多いクルマが多かったが、修復だけでなく保護効果もあるので、新車時から使用するのもOK。新車時のエンジンの調子を長期間キープするためにも1本入れておくと安心だ。

>> レビテック「PowerShot(パワーショット)」

 

(文/CGP編集部 写真/澤田和久)

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