最近、TVや新聞ニュースで話題になっているとおり、オートマチック車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が数多く発生している。高齢者や初心者のものだろうと思う人も多いだろうが、運転操作の誤りの要因は、気が動転した“パニック”が主であり、誰にでも起こりうるトラブルだ。そんな踏み間違い事故の防止に役立つアイテムが話題だ。
■アクセルの急激な踏み込み時に作動
データシステムがリリースしている「ペダルの見張り番Ⅱ」は、このようなアクセルとブレーキの踏み間違い事故を未然に防げる急発進防止装置。常時アクセル信号をモニターしており、停車時または徐行時(10㎞/h以下での前進、後退)にアクセルペダルが急激に踏み込まれたり、アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏み込まれたりすると自動的にアクセル信号をカット。思いがけない急加速を防げる。
■まったく動かないのではなく徐行で発進
貸し切った広い駐車場で実際に動作を確認してみたが、アクセルを一気に床までベタ踏みしても人が歩く程度のスピード(5~6km/h)でゆっくりクルマが前に進むだけ…。ピピピピッという警告音が鳴り、急な踏み込みをドライバーに知らせる。
もちろん急発進する心配はなく、これなら大事故につながることはなさそうだ。感度は5段階で調整が可能で、付属のスイッチを押せば動作を一時的にOFFにすることもできる。
■車種別専用ハーネスを使って取り付け
専用ハーネスを利用し、国産車のほとんどに取り付け可能。本体は見えない場所に設置できるので美観も保てる。車両に対しての加工も不要だ。適合情報は同社のHPで確認できる。今のところ全国オートバックスで販売・取り付けを行っている。価格は工賃込みで4万3200円だが、安全システムを追加するという機能からすればかなりリーズナブルだ。
万が一に備えて愛車に導入するのはもちろん、高齢のご両親などのために取り付けを検討するなど、安全対策の徹底をおすすめしたい。
(文/浜先秀彰 写真/澤田和久)