ドライブレコーダーは、車両に取り付けたカメラで周囲の状況を捉え、マイクロSDカードに映像と音声を記録するアイテム。記録されたデータは事故や交通トラブルが発生した際には証拠として扱われ、示談交渉や裁判などでドライバーの強い味方になることも。近頃はTVのニュースやワイドショーなどで「あおり運転」や「幅寄せ」などの交通トラブルに関する映像を目にする機会が増え、認知度が大幅に向上。愛車にも装着したいと考える人が急増中だ。
現在のトレンドは、前方だけでなく後方の状況も同時に記録できる2カメラ型。中でもこの夏、大注目なのが、暗闇でも鮮明な画像が記録できて駐車監視機能も備えたドライブレコーダー、カロッツェリア「VREC-DZ700DLC」(オープン価格)だ。
■目立たずスッキリ取り付けが可能な薄型
フロント用カメラとディスプレイを内蔵した本体と、ブラケット一体式のリアカメラユニットで構成。本体はフロントガラスの助手席側(推奨)上部に装着するが、薄型のため視界を妨げる心配がない。リアカメラは9mのケーブルを採用しているので、ミニバンやSUVなど大型車への取り付けも安心。電源は車両(カーナビ配線など)から取得する。
■Wi-Fi接続によりスマホでも確認や設定が可能
各種の設定は本体に装備の2インチディスプレイと4つの操作ボタンで行える。ディスプレイ表示は黒地に白文字(カーソル位置は緑文字)で見やすく、操作キーの役割(戻る/上/下/実行)がつねに示されているため、説明書を確認しなくても誰もが迷うことなく簡単に扱える。カーナビをはじめとした車載機器を作り慣れているメーカーならではの快適な使い心地だ。
初期設定では録画ファイル時間、画質、WDRなど「連続録画関連」や駐車監視時間、振動検知感度などの「駐車監視関連」、GPS日時連動、操作音など「システム関連」などを好みに合わせて選択ができる。また、Wi-Fiモジュールを搭載しているので、専用アプリをインストールしたスマホ(iPhone/Android)と連携することでワイヤレスコントロールが可能。手元で設定ができるほか、記録中の映像確認や保存、記録した映像再生なども手軽に行える。
■街灯のない暗い場所も明るく鮮明に映し出す
本体カメラ、リアカメラともに200万画素CMOSセンサーを搭載し、フルHD画質(解像度1920×1080)による映像記録を実現。明暗差が激しい場所でも映像を自動補正するWDR機能も備える。昼間はもちろん、夜間でも周囲のクルマのナンバープレートが読み取れ、信号待ちをしている人の表情までわかるほど高画質だ。リアカメラはプライバシーガラス越しであっても影響をほとんど受けない。
SONY製CMOSセンサー「STARVIS」を採用したナイトサイト機能(同社のデータでは従来品の100分の1以下の光量でも撮影が可能)によって、夜間撮影では業界トップレベルの高感度を実現。街灯が少ない場所でも明るく映し出せる。そして、特筆したいのが広いエリアを記録できること。前方は対角160°、後方は対角137°をカバーし、一般的なドライブレコーダーに比べて隣り車線
のクルマやすり抜けるバイク、自転車の飛び出しなどを捉えやすい。
PC用ビューアーソフト「Driving Viewer(無料)」(Windows7/8.1/10に対応。MacOS非対応)に対応しており、前後カメラの走行映像の同時表示や地図ソフトとの連携表示も可能。
[昼間/前方映像]
[昼間/後方映像]
[夜間/前方映像]
[夜間/後方映像]
[街灯のない場所での前方映像]
■24時間365日、愛車を監視できる
多くのモデルでオプションとなる駐車監視機能を標準搭載しているのもうれしいところ。駐車中に振動を検知すると本体内蔵バッテリー駆動時(最大40分)は前後20秒間、クルマのバッテリー駆動時は3秒以内に起動し、その後60秒間の映像を録画する。録画が行われた場合は、次回乗車時に画面表示と警告音で通知する異常通知機能も搭載している。高感度によって夜間も安心なうえ、車上荒らし対策として本体カメラを室内に向けられるという便利な機構を備えている。
■その他の注目ラインナップ
カロッツェリア「VREC-DZ700DSC」(オープン価格)
カロッツェリア「VREC-DS500DC」(オープン価格)
カロッツェリア「VREC-DZ600C」(オープン価格)
カロッツェリア「VREC-DZ600」(オープン価格)
カロッツェリア「VREC-DZ200」(オープン価格)
カロッツェリア「VREC-DH200」(オープン価格)
(文/浜先秀彰 写真/澤田和久)