1954年にその産声を上げ、65年にわたりファンの心を掴み続ける「ゴジラ」。ハリウッド版も制作されるなど、もはや日本を代表するキャラクターとしてグローバルな広がりを見せている。そこでふと気がついたことがある。
実はあまりゴジラのことに詳しくない…。
何本も映画を観ているし、ゴジラ以外の怪獣についても数体は知っている。しかし、全部挙げてみてと言われたら、まったく自信がない。ここまで国民的に支持されている作品なのに、それでいいのだろうか。
なんてことを、ときどきボンヤリと考えていたら、ちょうどいいものを見つけた。それがデアゴスティーニ・ジャパンから登場する週刊『ゴジラをつくる』だ。
■毎号届くパーツを組み立てれば動くゴジラの完成!
全号を集めて付属のパーツを組み立てると、リモコン操作で歩き、 吠え、背ビレが発光する多彩なギミックを搭載した、これまでにない1/87(全高約60cm 、全長約90cm)のハイクオリティな「初代ゴジラ」が完成するんだって。
正直、週末の趣味といえば映画を観るか、音楽を聞きながら読書するくらい。これがあれば、キットになっているのでDIY感覚でゴジラを組み立てる楽しみができるってことじゃん。そういえば昔はよく、プラモデルなんかにもハマったな。難しくないといいけど、と思って調べたら、いろいろと興味が湧いてきた。
まずこの模型、口を開いて「吠える」らしい。それも適当な音でギャオーとか言うわけではなく、映画からサンプリングして忠実に再現されている。
さらに、腕と首を動かし「歩く」ことができ、尻尾を振りながら旋回することも。歩行時に映画中の足音を鳴らせるというから驚きだ。当然、ゴジラの背びれも「光る」仕様になっており、口を開けて放射熱線音を発するんだって。すさまじくリアルにこだわってるのがわかる。
まあ、それもそのはずというか…。外皮原型の制作・造形の監修は、日本を代表する怪獣造形作家にしてゴジラ造形の第一人者である酒井ゆうじ氏。内部構造はRC模型のトップメーカー・京商とのコラボ レーション。そりゃあクオリティ高いはずだよ。京商のラジコンも、よく遊んだ覚えがあるなあ。
■作るだけじゃなく読む楽しみも!
もちろんデアゴスティーニの「本」だから、キットだけじゃなく読み物としても面白そう。内容は「ゴジラ映画クロニクル」「ゴジラ大研究」「西川伸司のゴジラ大解剖」「ゴジラとその時代」 「ゴジラ・トリビア」「ゴジラ・ギャラリー」「組み立てガイド」の7つのテーマで構成されている。
数多くあるゴジラ作品や、製作・舞台裏などの情報がギッシリ詰まってるんだ。個人的に目をつけているのは、数々のゴジラ作品の怪獣デザインを手掛けた西川伸司氏がイラストとコメントとともにユニークな視点でゴジラや怪獣を解説する「西川伸司のゴジラ大解剖」や「ゴジラの鳴き声はどうやって作ったの?」「ゴジラは飛べる?」などなどの、“ゴジラトリビア”。
これ絶対、飲み屋でネタになるやつだよね(笑)。特撮好きなやつに「これ知ってる?」って話題をふっかけてみようか。いや、向こうも読んでる可能性が高いか。
■ゴジラで盛り上がれる仲間と一緒に!
もういっそのこと、毎号届くたびに仲間を集めて、ゴジラ飲み会でもやろうかな。シリーズ年表ガイドもついてくるし、片っ端から観ていくのも一興。創刊号は記念スペシャルで、初代ゴジラのスーツ制作に携わった開米栄三(かいまい えいぞう)氏と酒井ゆうじ氏の特別対談が収録されてる。
ほかにも、創刊号~第15号を購読すれば、映画撮影が再現できる「銀座の街並みホリゾント (背景幕)」がもらえるとのこと。完成したゴジラと合わせてスマホでパシャりとしておけば、SNSでドヤれそうだ(笑)。
新たな趣味が開眼しそうな週刊「ゴジラをつくる」。オトナの趣味として、週末の楽しみがひとつ増えた喜びを感じるね。
価格/創刊号特別価格:490円(税込)
(第2号以降通常価格:1843円+税)
創刊日/2019年8月27日(火)※一部地域により異なります
刊行周期/週刊
刊行号数/全100号
仕様/A4変形/12 ページ(表周り含む)
(取材・文/河原塚英信)